社会人スポーツチーム存続の条件

昨日のこのブログの記事で、社会人スポーツチームをもつのは大変だ、ということを書いた。
本業とは別で、チームに関わる多岐に渡る活動が必要で、かつプロではないので、専属ではない人たちが少しずつ協力してやっていく必要がある。
 
この活動自体が大変そうなのだが、これを維持し、チームが存続していくのは、また違った意味で大変なんだろうなと思ったので、その点についてまとめてみたいと思う。
 
社会人スポーツチームが存続するためには、3つ条件があると思う。
1つは、経営陣の理解。
まずは、経営陣がチームに対して理解が深くないとチームの維持は難しい。
上述のとおり、多くの関係者は、本業とは別にチームに関わる業務をすることになるので、強いリーダーシップがないと、組織が回らない。
これは、社会人スポーツチームのリスクとも言え、経営陣が交代すると、そのチームへの関心の程度も変わってくる。ずっと理解のある経営陣が続く保証はなく、2つめ・3つめの条件が満たされなくなってくると、チームへの予算の削減や、チーム存続の是非が議論されるようになってしまうことは想定される。
 
2つめは、チームの成績。
チームの成績がよく、毎年全国大会に進出ようであれば、ある程度チーム存続は安泰とも言える。
一方で、なかなか結果が出ないようであれば、チームを維持しづつける意義が問われてしまう。
どこに目標を置くかは、その企業によって変わってくるだろうが、その目標に到達できない期間が長くなると、存続の是非が問われるようになってしまう。
 
3つめが、その企業の業績。
何はともあれ、企業の本業の業績が良くなければ、社会人スポーツチームの維持は難しい。スポーツチームの維持にはお金もスタッフも労力もかなりかかるので、その後ろ盾は必要になる。
もちろん、長年活躍しているようなチームであれば、短期間の業績の低下で右往左往することはないだろうが、それでも長期的に業績低下が危ぶまれると存続についても議論がなされるようになるだろう。
 
さて、この3つの条件のうち、少なくとも2つは満たされていないと、存続についてあれこれと意見が出てくると思われる。
3つのうち、2つの条件が満たされなくなると、途端に危うい感じがする。
チームの成績や本業の業績については、各社でどの時間軸でみるか異なるかとは思うが、いずれにせよ、2つ以上が崩れてくると、怪しくなってくる。
 
経営陣の理解が薄く、チームが弱い場合は、経営陣からチーム存続の是非が議題に上がりそう。
経営陣の理解が薄く、業績が悪い場合は、経営陣、社内の双方からチームの存続の異議が出てきそう。
チームの成績、業績ともに悪いと、経営陣の理解が深くても、社内からチームの存続の異議が出てきそう。
 
といった感じ。
 
事程左様に、社会人スポーツチームを維持するには、この3つが絶妙に満たされることが条件になるように思われる。
うちの会社の取引先のチームは、今のところ経営陣の理解はあるし、業績は好調だが、チームの成績はこれからといった感じ。今の理解がある経営陣がいるうちに、チームの成績を上げておく必要があると思うのだが、さてどうなるだろうか。
 
ということで、社会人スポーツチームを維持していくのは大変だ、という話でした。

 

chikaran.hatenablog.com