社会人スポーツチームをもつ大変さ

うちの会社の取引先の会社で、社会人野球のチームがある。
私もたまに応援にも行っていったりしているが、子どものころから野球が好きだったので、実際に見に行くと、選手の名前も覚えるようになり、なかなか楽しかったりする。
そのチームは、経営陣の理解もあって、ここ数年で強化も進めており、全国大会まであと少しというところまで来ているように見える。
この勢いで、あと数年のうちに全国大会への出場を果たしてもらいたいと思うのだが、一方でこのご時世で社会人スポーツチームを維持するのはかなり大変なのだろうなと思ったりする。
 
何が大変かと言えば、まずは選手集め。
当たり前のことだが、いい選手が集まらなければ試合に勝つことができない。こういった社会人スポーツでは、その企業のイメージ向上や社内の団結が目的なので、ただ楽しみたいという選手が集まっただけで意味がない。
そうなると、スカウトの役割が重要になってくるが、プロのように専属のスタッフがいるわけではないので、思うようにはいかないだろう。野球で言えば、全国各地に社会人野球の有力チームがあるので、これらのチームと競争して良い選手を獲らないといけない。条件交渉含めていろいろと難しいだろうなと推測がつく。給与面だけではなく、立地や練習環境、選手引退後のキャリアなど、どれだけの条件を示せるかによって、集まってくる選手の良し悪しが変わってくるので、一筋縄ではいかないだろう。
 
いい選手が集まったとて、練習環境整備や練習試合のマッチングなど、やらなければいけないことは山積みで、ある程度経験のあるスタッフがいないと難しいと思われる。
選手だけでなく、まわりのスタッフの採用・育成なんかもきちんとやらないと強いチームにはならない。
 
加えて、社内(や関連企業)への広報も重要になる。
ただ選手たちが試合しているだけでは意味がない。全社で盛り上がるしくみづくりにも力を入れないと、社会人スポーツチームをもつ意味がない。
応援団も組織しないといけないし、集客もある程度は必要である。
もちろん、チームが強くなれば、自然と応援にも力が入ってくるが、最初のうちは会社側からある程度強制力をもって盛り上げていくことも重要であろうと思う。
 
と、こんな感じで、素人がちょっと想像しただけでも、社会人スポーツチームを持ち、維持していくことは大変だとわかる。
選手やスタッフの苦労も想像しながら、私も微力ながら応援して盛り上げていければと思った次第である。
 
ということで、社会人スポーツチームをもつのは大変だ、という話でした。