マラソン大会で音声コンテンツを聞く

昨日のこのブログでも書いたように、この週末にフルマラソンの大会に参加してきた。
内容としては惨憺たる結果で、制限時間ギリギリでのゴール。前半は普通に走れたものの、後半は足の痛みからまったく走れず、前半の貯金を使い切ってどうにか制限時間内でたどり着くことができた。
 
走るという点では成果がほとんどなく終わってしまったが、この6時間近い間、ずっと音声コンテンツを聞きながら走ったり歩いたりしたので、この大会中に1冊の本をほぼ聞き終えることができた。
 
これは2年前に参加したマラソン大会から実践しているのだが、ただ走るだけでなく、耳学習もあわせて行うことができて一石二鳥である。
日頃のランニングも音声コンテンツを聞きながらではあるが、まとまった時間になるので、本を1~2冊聞くのに適している。
 
ただ、今回は本選びに失敗してしまった。その本がこれ。
私はAudiobookというサービスを愛用しており、基本先入れ先出しということで買った順番で聞いている。
たまたま、次はこの「経営の力学」だったので、それをダウンロードして今回の大会で走りながら聞くことにした。
 
ちなみにこの「経営の力学」は、元一橋大学教授の伊丹敬之先生が書かれた本で、私は「経営戦略の論理」など、先生の書かれた本はこれまで10冊近く読んできた。大学院で学んでいたときからお世話になっており、この本もそのときに購入以来何度も読み返している、大変感銘を受けた本である。
 
この本、良書なのだが、いわゆる軽いビジネス書ではなく、(学術書とまでは言わないものの)本格的ビジネス書で、何度か読んでおり内容は理解できているのだが、マラソンを走りながら聞くには内容的に重かったのである。随所随所で、伊丹先生の指摘の一つひとつが、現役の経営者である私に重く突き刺さってくるのである。
 
名著ではあるし、何度も読み返したい、聞き返したい内容ではあるのだが、フルマラソンにはふさわしくなかったわけである。
 
 
では、マラソンを走りながら聞くのにいいのはどんな内容の本か。パッとおもいつくのはこんなところか。
 
・一度読んだことがあり、内容がわかっているもの
・ビジネス書よりかは、自己啓発書やエッセイ的なもの
・軽く聞ける内容のもの
 
要は、あまり頭を使わずにすんなり入ってくるものがいいということになる。小説などでもいいと思うが、登場人物の整理に頭を使ってしまうので、一度読んであらすじがわかっていたほうがいいかもしれない。スポーツ選手や芸人の人たちが書いた本もいいかもしれない。
 
もしまたマラソン大会に参加することがあれば、そのときは聞く本を厳選したいと思った次第である。
 
ということで、音声コンテンツも時と場所でふさわしいものを選ぶべき、という話でした。