カープ、勝率5割に戻すも、やはり今年は期待できない理由

プロ野球が開幕して、4カードを消化した。
われらが広島カープの成績は、ヤクルト3連敗含む4連敗スタートから、雨天中止をはさんで、阪神から初勝利、巨人に3連勝、中日1勝1敗は、勝率を5割に戻した。
ここだけ見ると、最初はどうなることかと思ったが、どうにかなりそうな感じもしてきたように見える。
 
しかしながら、今年はやはり期待できないと私は思う。
その理由は、オープン戦での準備不足が今後尾を引くと考えるから。
前にこのブログでも書いたが、固定ポジションと競争ポジションが不明確で、競争すべき(と私が思う)ポジションでの準備ができていないことが、今後顕著に表れるだろうと思っている。
 
今年のカープにおける固定ポジションは、キャッチャー坂倉、ファーストマクブルーム、セカンド菊池、サードデビッドソン、外野秋山と西川だと考える。
坂倉に関しては打撃は問題なく、キャッチャーの守備に課題が残るだろうが、ここは腹を括って起用すべきだと考えるし、首脳陣もそのように考えているだろう。キャッチャーという負担の大きいポジションなので、週に1回程度休みながらの起用になるだろうか。
セカンドの菊池もそろそろベテランと呼ばれる年代で、とくに夏場は休みながらの起用になると思われるが、基本は固定となるだろう。
外国人選手は当たり外れがあるが、当面は両選手をスタメンでの起用でいいかと思う。
 
と考えると、競争ポジションはショートと外野のもう1枠なのだが、ここの競争ができないまま開幕を迎えてしまい、案の定この2つのポジションが穴になってしまっている。
 
ショートに関しては、キャッチャー同様育成に時間がかかるポジションでもあるので、小園を我慢して起用するという方針でもいいかと思うが、どうもそういった感じではない。オープン戦でも、小園と田中広輔が併用されており、小園固定ではないようである。
それならば、しっかりと競争させればいいのだが、小園の競争相手は田中広輔ではないだろう。田中広輔が仮に今シーズン活躍したとしても、今後の上がり目は期待できない。競争させるのであれば、矢野や韮澤あたりだろうが、そういった準備はできておらず、シーズンに入ってからも、小園が4試合スタメンで出た後は、田中広輔がスタメンという状況が続いている(上本も1試合)。
この起用はかなり深刻だと思っており、今シーズンだけでなく、来シーズン以降にも影響及ぼす可能性がある。
ショートという大事なポジションで、固定もできない、競争もできないで1シーズンが終わってしまうのはあまりにももったいない。
個人的には固定でも競争でもどちらでもいいかと思うが、どちらかはっきりさせるべきで、競争させるのなら若手で競争させてほしい。
 
外野のもう1枠については、結果的に野間が2番スタメンで出続けているが、正直微妙だと思っている(1試合のみ堂林がスタメン)。
個人的にはこのポジションははっきりと競争ポジションだと認識しており、2軍で好調な選手を含めて、シーズン通して競争させるべきだと考えている。
そのためにも、野間というかこの外野もう1枠については、2番での起用ではなく、下位打順にし、上位の5~6番あたりまでは固定して、7,8番は日替わり起用をしてほしいところである。
 
総じて、傍目から見ると、新井監督は現役時代に一緒にプレーした選手を優遇しているように見受けられる。贔屓はしないと言っているが、実際はそうはなっていない。もともと3連覇後の世代交代がうまくいっていない中で、ベテラン選手を見切ることができないと暗黒時代に逆戻りになりそうだが、どうなるだろうか。
 
ということで、このままだとカープは今シーズンどころか、来シーズン以降も期待薄になってしまう可能性がある、という話でした。

 

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