カープ、今シーズンの結果を予言するかのような開幕カード3連敗~固定ポジションと競争ポジション編

プロ野球が開幕。われらが広島カープはヤクルト相手に、開幕カード3連敗、打線は3試合合計2得点で、沈黙のスタートを切った。
私は開幕カードのどの試合もきちんと見ていないのだが、結果を見ていると、今シーズンはあまり期待できないなと思う内容だった。
オープン戦も(これまたきちんと見てないが)終盤に連敗を重ね、最下位で終了。そのままの流れでシーズンに入ったような感じである。
 
次のカードはマツダスタジアムで開幕3連勝の阪神と。正直、1勝できれば御の字といったところではないだろうか。
 
では、何が悪いのか。
試合もまともに見ていない素人が勝手に見解をまとめたいと思う。
 
まず何より、スタメンの固定枠と競争枠が曖昧なままオープン戦を戦い、そのまま公式戦に突入している印象が強い。
現行のメンバーを見ると、実績的にレギュラーが約束されている選手は、セカンド菊池と外野の秋山と西川あたりだろうか。これに加えて、今年はキャッチャー1本で行くとした坂倉は、休息は挟みながらも1年間通して使うということで腹をくくるべきかと思う。あと、ファースト、サードの両外国人(マクブルームとデビッドソン)はある程度の期間は、結果が出なくても使い続けるべきだろう。
 
となると、確定が出ていないのは、ショートと外野の1枠。
ショートに関しては、坂倉同様、小園で行くということであればそれでもいいかとは思う。しかしながら、オープン戦のショートのスタメンは小園と田中広輔で分け合い(16試合中、小園10試合、田中広輔5試合、矢野1試合)、結局開幕戦のスタメンは小園。小園でいくということであれば、オープン戦も小園でいくべきだし、競争させるのであれば矢野などの若手とであろう。正直、田中広輔と競争というのは合点がいかない。仮に田中広輔がオープン戦で大活躍したとて、開幕戦のスタメンで使うつもりがあったのだろうか。もしそうだとしても、今後(今シーズンだけでなく、来シーズン以降)のことを考えると、ショートを田中広輔中心に据えることは考えにくい。何にせよ、中途半端なオープン戦を過ごしてしまったなと思う。
 
確定していないもう1つ、外野のもう1枠について。
外野については、実績から考えると、秋山と西川はスタメンで問題ないだろう。
しかしながら、もう1枠は野間が有力とされるものの、実績から考えて確定とは言い切れない。
そんな競争枠にもかかわらず、オープン戦では全試合で野間がスタメン、優先的に使われ、結果も出ているわけではないのに競争もないまま、開幕戦スタメンに名を連ねることになった。
この枠については、キャンプ、オープン戦でのサバイバルレースを通じて選ばれるべきだったのに、なんとなく最初から決まっていたかのように野間になってしまったのが、非常に残念である。
 
以上のように、正直言って、新井監督の好き嫌いというか、選手時代に同僚だった選手を贔屓しているように見えてしまう。
私は新井監督には思い入れがあるのでがんばってはほしいのだが、正直これでは期待はできない。
 
いったん、シーズンが開幕してしまうと、そこから競争というのもなかなか難しいので、外野は当面野間でいくことになるのだろうが、調子が上がらないようであれば、ファームで若手が打ちまくっているようなので、調子が落ちないうちに上で試してもらいたいものである。
 
ということで、固定するポジションと競争させるポジションが曖昧なまま、キャンプ・オープン戦を過ごしてしまい、準備不足が否めない、という話でした。