もしもスペイン-ドイツ戦が先に行われていたら

昨日のこのブログの記事で、コスタリカ戦の日本の作戦はちょっと中途半端だったのでないかと書いた。
サッカー自体詳しくないし、代表戦も何年かぶりに観るくらいで選手もよくわかっていないのだが、素人目にも中途半端というかリスクを冒さない作戦だったように見えた。
 
コスタリカ戦では、以下の3つの作戦があったと仮定して考えてみたいと思う。
 
1.大量得点で勝つという作戦=リスクを冒して前半から果敢に攻めるという作戦
2.1点で勝ち切るという作戦=あまりリスクを冒さずにバランス良く試合を進めるという作戦
3.引き分けでも良しとする作戦=守りを固める作戦
 
実際のところは、2(と3の間)の戦略で進んだように思われる。ただ、この2の戦略、言うは易し行うは難しの典型で、そんなちょうどいいところを目指すのは難しいと思われる。
攻めるなら攻める、守るなら守るとハッキリと決めたほうが戦いやすいのは間違いない。結果としては、2の戦略で進めて、後半に失点して、そのまま逃げ切られてしまった。
 
ここで、仮にスペイン-ドイツ戦が先にあって、その結果次第で作戦を立てることができたとしたら、どうなっていたかという思考実験をしてみたいと思う。
 
スペイン勝ち(ドイツ負け)
・日本勝ち:決勝トーナメント進出
・日本引き分け:勝ち点、得失点差の関係で決勝トーナメント進出の可能性大
・日本負け:決勝トーナメント進出は第3戦に持ち越しだが、スペインは第2戦の時点で決勝トーナメント通過なので、第3戦は主力温存の可能性大。スペイン戦は引き分けでも決勝トーナメントに進出できる。
 
コスタリカ戦の日本の作戦→最悪引き分けでもいいので、リスク少なく試合を展開させる
 
スペイン-ドイツ引き分け
・日本勝ち:決勝トーナメント進出
・日本引き分け:決勝トーナメントの可能性かなり低い
・日本負け:決勝トーナメントの可能性かなり低い
 
コスタリカ戦の日本の作戦→多少リスクを取ってでも勝ちを取るための試合展開を狙う
 
ドイツ勝ち(スペイン負け)
・日本勝ち:この時点で決勝トーナメント進出は決まらない。どころか、得失点差の関係で逆転される可能性大。
・日本引き分け:決勝トーナメントの可能性かなり低い
・日本負け:決勝トーナメントの可能性かなり低い
 
コスタリカ戦の日本の作戦→勝っても第3節で逆転される可能性が高いので、大量得点を狙った試合展開にしていく
 
 
こんな感じで、もしスペイン-ドイツ戦が先に行われていたら、日本の作戦はもっとハッキリさせることができ、その分勝利の確率は高かったと思われる。
 
ただ、現実は、日本-コスタリカ戦が先。となると、この3つパターンのどれになるかを考えて、作戦を選択しなければならない。
 
これはもう後出しジャンケンになるが、リスクを冒してでも前半から得点を取りに行って、大量得点を狙う1の作戦を選択すべきだっと思う。
スペイン-ドイツ戦の勝ち負け(と引き分け)の3パターンは、どれも等分の確率だったと思うので、それであればスペインが勝つであろうという3分の1に賭けるのではなく、引き分けやドイツ勝ちの可能性も含めて、もっとリスクを取った作戦を選択すべきだったと思うのだが、どうだろうか。
 
幸か不幸か、第3節のスペイン戦は、勝たないとダメな試合。引き分けだとかなりの確率で予選落ちとなるため、これはこれで非常にわかりやすい。開き直って、作戦を立てることができるかと思われる。
 
ということで、試合順が違っていたら、作戦も変わっていて、結果も変わっていたかもしれない、という話でした。