久しぶりに東京をぶらぶらしてみたら

今週は東京に出張に出ているのだが、もともと移動時間を予定していたところにミーティングが入り、前乗りすることにした。
で、前日の夕方に移動しようと思ったら、連休最終日ということで新幹線も混んでいる。ということで結局前日の朝早めの移動したので、思いがけず半日くらい東京で自由な時間ができた。
 
10年ちょっと前に東京から地元に戻った私としては、今でも東京はなんとも言えない魅力の街に映る。
何があるというわけではないが、何でもある。
40代半ばになった今でも、東京で暮らせるものなら暮らしたいと思ったりしている。
 
そんなこんなで、せっかくなのでこの半日を楽しもうと思ったのだが、いざ時間ができてみると、やることは以前とは変わらかった。
買おうかなと思っているものをちょっと見に行って、新しくできたビルを見て、本屋に行って、ラーメンを食べて帰る、それだけだった。
 
私は大学生、社会人、大学院と、12年間東京にいたのだが、もう1度東京で暮らせるのなら、もっと有意義な時間の使い方をするだろうと思っているつもりだった。
しかし、あれほどほしがっていた生活が半日手に入ったとしても、結局やることは以前と変わっていなかったである。
 
いや、この半日は楽しかった。
大きな本屋で時間を気にせずにぶらぶらできることは私にとって最高の娯楽である。
新しいビルを見に行くことは仕事にも関わることで、非常に有意義だったし、東京の街並みを歩くだけで楽しい。ラーメンも美味しかった。
非常にいい半日ではあったのだが、それはどこかで見た風景で、私が東京にいたときに見たものと同じだった。
 
おそらく、私がもう1度東京で暮らすことになったら、最初のうちはあれもやろうこれもやろうとなるのだろうが、徐々に慣れていって、それが当たり前になるのだろう。
だとすれば、今くらいの頻度でために来るくらいなのも悪くないのかもしれない。
 
人間、失ったり過ぎたりするとそれがかなり大きかったもののように思いがちだし、美化され過ぎる傾向がある。
そんなことを、久しぶりに東京をぶらぶらしてみて感じた次第である。
 
ということで、久しぶりに東京をゆっくり散策してみた、という話でした。