広島新監督に見る、意見と予想と願望の違い

我らが広島カープの2022年のペナントレースは5位に終わった。
開幕ダッシュには成功したものの徐々に失速、交流戦は最下位に沈み、そこから挽回できずにそのままフィニッシュとなった。
その責任を取って、佐々岡監督は辞任。3年連続Bクラスということもあり、致し方なしといったところか。
何はともあれ、おつかれさまでした。
 
では、新しい監督は誰になるのかが次の話題になるのだが、こちらは想定以上に早く、新井新監督が発表された。
驚きとうれしさと不安が入り混じったというのが、私の正直な感想であった。
 
さて、今回は新監督が発表される前に、誰がなるのか、その予想について記事を書こうかと思っていたのだが、先に発表がされてしまった。
今さらだが、私の考えはこうだったということを書いておきたいと思う。
 
今回の新監督、私の「意見」は野村謙二郎。佐々岡監督から見て2つ前の監督。
2010年から5年間監督を努め、初のクライマックスシリーズに導いた。その後の2016年からの3連覇の土台を築いたと言っても過言ではないだろう。
前回は優勝まではたどり着けなかったが、再登板であればうまく再建して優勝もあるのではと期待できると思っていた。
 
一方で誰がなるのかという「予想」であれば、緒方孝市かなと思っていた。
こちらは言わずとしれた三連覇を成し遂げた監督。実績は十分。
2016年からの三連覇は、前の監督の野村の貢献が高いのか、緒方の貢献のほうが高いのかは、意見が分かれるところだが、実際に優勝の経験があるというのは大きな評価項目であるかと思う。
 
ここで挙げた意見と予想、これは似て非なるものである。意見は自分がこうすべしという考え、予想はこうなるだろうと考え。
プロ野球チームの新監督という話題であれば、そんなに気にならないが、マクロな政策に関してはこれをごっちゃにする人がけっこう多い。
 
例えば、コロナの政策について。マスクをつけるかどうかについて、外すべきだというのは意見。そろそろ外す方向に向かうだろうは予想である。
ここは切り分けて考えたほうがよく、私自身気をつけているところである。
 
加えて、これに「願望」が入り混じってしまうことがある。マスクはもう外したい、というのは、全体を考えてどうこうというものではなく、単純に自分がこうしたいというものである。
願望自体が悪いというわけではない。ただ、今自分は何について言及しているのかは意識しておいたほうがいいと思う。
 
ちなみに、カープの新監督、私の願望は新井貴浩だった。ただ、コーチ経験もないし、性格的にもやさしいと言われ、まだちょっと早いし、同タイプの佐々岡監督の後は、引き締める方向にもっていくものと思っていた。
図らずも、私の願望通りに話が進んだわけだが、来シーズンは結果はいかに。楽しみに、球春を待ちたいと思う。
 
ということで、意見と予想、加えて願望は違いを意識したほうがいい、という話でした。