東京オリンピックがもう1年延期されていたら

気がつけば、東京オリンピックの開幕から1年が過ぎていた。
昨年の開幕前は、観客を入れるのか入れないのかで揉めていたが、いざ始まってみるとそれなりに盛り上がったのは記憶に新しい。せっかくのオリンピックの機会が、基本無観客で終わってしまったのは残念ではあるが、それでも無事に終えたのは良かったと思う。
 
ただ、もし仮にこれがもう1年延期されていたら、どうなっただろうか。
もし1年延期されていたとして、同時期の開催であれば、1年前と同じように、オリンピックの時期と感染拡大が被ってしまったことになる。
それでも、今年2022年の開催だったら、観客を入れるかどうかについては、当たり前のように有観客になっていただろう。
この1年でスポーツ観戦のリスクはかなり低いことが認知され、プロ野球などでも通常通りの観客数に戻っていることから、議論が割れることはなかったと思われる。
 
では、海外からの観客はどうだったか。
現在、海外からの入国は認めるとはしているものの、その数はかなり制限されているようで、実数としてはかなり少ない。
オリンピックがあるということで、なし崩し的に大きく緩和されていた可能性はあったかもしれないので、ここは1年違っていれば、オリンピックを契機に、開国が進んだかもしれない。
 
競技については、感染が広がり、今回の世界陸上のように、直前になって参加できない選手が多発した可能性は高い。これは感染が広がると、選手にもその影響は出ただろう。
 
そんなこんなで、たとえ今年に延期されていたとしても、これだけ感染者数が増えると、こんな中でオリンピックをやっていいのか、という声は昨年同様にあがったはずで、同じようにすったもんだがありながらの開催になった可能性が高い。
そう考えると、コロナ下でのこういった大きなイベントの開催は、感染リスクだけでなく、さまざまなリスクが残ることになる。
 
となると、できれば感染者数が低く収まっているときに開催するのがベターで、ワクチン接種のサイクルを見て判断するのが賢明かと思われる。
結果論にはなるが、昨年であっても9月や10月ごろの開催であれば、あそこまで大騒ぎにならなかったはずである。
 
今後こういったイベント計画する場合は、仮に6ヶ月サイクルでワクチン接種するのであれば、感染拡大期と減少期はある程度読めるので、そこにぶつけるのが得策であると考える。
また、逆にイベントの日程が固定しているのであれば、そこから逆算してワクチン接種を進めるのも1つの考え方かと思う。
 
この感じだと、2022年でコロナ収束とはならず、少なくともあと2~3年は感染者数の上げ下げを繰り返すことになりそうなので、大小関わらずイベント開催にはその時期を予想するのが大事だなと思った次第である。
 
ということで、パリオリンピックもコロナ下での開催になるかもしれない、という話でした。