ワクチン接種の苦しさの期待値についての考察

先日のこのブログの記事で、ワクチン2回目がきつかったということを書いた。
そこでも書いたとおり、もし今後新型コロナのワクチンが毎年接種となって、毎回今回と同じような副反応が出るのだとすると、正直なところ、ちょっと接種をためらってしまうなと思った。
 
そこで、ワクチンを接種したときの苦しさと、接種しなかったときの苦しさ、それぞれの期待値を計算してみた(苦しさの期待値、という表現に違和感はあるが…)。ちょっと無理があるシミュレーションだが、考え方としては以下のとおり。
 
まず、苦しさの度合いを数値化する。ここではワクチン接種の副反応の苦しさを1とする。私の場合はこの苦しさが1日続いたが、これくらいがだいたい平均的かと思われるので、苦しさ合計を1×1=1とする。
次に、コロナに感染し発症した場合の苦しさ。
軽症の場合、私はコロナ感染したことがないのでその苦しさはわからないのだが、ここではワクチン副反応のそれの3倍としておきたい。これがだいたい1週間は続くとして、3×7=21。
さらに中等症になった場合は、苦しさは倍増するだろうと思われるので、ここでは副反応の5倍としておく。また期間もけっこう長く続くことから20日程度続くということから、5×20=100。
重症の場合はここでは割愛するが、もちろん重症化するリスク、さらには死亡するリスクもある。
 
さて、あとはこれらがどのくらい割合で起こるかだが、これについては以下のような割合と置く。
 
まずはワクチンを接種した場合に起こる可能性。
ワクチンの副反応だが、これは接種したら必ず起こるものとして、ここでは100%と置く。
またワクチンを接種しても感染の可能性は残るが、ほとんどが無症状と言われれているので、ここではワクチン接種後の感染における苦しさは0と置いて計算してみる。
 
次に、ワクチン未接種の場合のそれぞれの症状が起こる確率。
まずは感染率がどのくらいになるか。ここではワクチン未接種者の1年間での感染確率を5%と置く。2021年のこれまで約8ヶ月間の陽性者が約130万人で、このペースで感染者が増えたとして、2021年1年の陽性者は200万人程度と予想される。ワクチン未接種者が40%程度だとすると、人口1億2000万人として4800万人。4800万人に対する200万人がだいたい4%、もう少し増える可能性があるとみて、ここでは5%とする。
この感染者のうち、30%は未症状、60%が軽症、10%が中等症になると仮定すると、それぞれの苦しさの期待値は以下のとおり。
 
ワクチン接種者
副反応による苦しさ1×1日=1
期待値は1
 
ワクチン未接種者
未感染者:苦しさ0×95%=0
感染未症状者:苦しさ0×5%×30%=0
感染軽症者:苦しさ21×5%×60%=0.63
感染中等症者:苦しさ100×5%×10%=0.5
期待値:1.13
 
以上、苦しさの期待値は、ワクチン未接種のほうがやや上回る計算となった。
 
昨日の記事にも書いたように、ワクチン接種というのは個人の問題だけでなく、まわりの感染を防止する効果や国全体の集団免疫獲得に貢献するという意味もあるで、この計算自体にどこまで意味があるかはわからない。
ただ、少なくとも私の場合は、ワクチンは接種したほうが、苦しさの期待値は低いだろうという結論に至ったし、これに重症化や死亡のリスクまで考えると、接種しないという選択肢はないということで、いったん整理しておきたいと思う。
もちろん、こういったシミュレーションは、前提となると数字を少し変えるだけで結果が変わってしまう。当然のことながら、年齢や基礎疾患、環境などによっても数値は変わってくるわけだが、参考までに見てもらえればと思う。
 
ということで、やはりワクチンは接種するしかないという結論に至った、という話でした。