子育てを自分の趣味に寄せる

うちの娘が生まれたのがかれこれ6年前。当時の私は経営者の仕事に加えて、地元の某団体の役員を務めていたこともあって、家に帰るのが遅かった。
そんな中での出産・育児ということで、妻は右往左往。情緒もかなり不安定になることもあり、それを見ていると自分の時間があるときはできる限り育児に参加しなければいけないなと思うようになった。
当初、具体的にイメージしていたわけではなかったが、自分の父親がそうだったように、それほど育児に大きく関わるとは思ってはいなかったのだが、気づくと毎週娘と出かけるようになっていた。
 
とはいえ、これをイヤイヤやっても面白くないので、自分の趣味や実益にも寄せて、積極的にやれるように工夫をしてきた。
 
まず最初にやったのが、耳学習。私は本を読むのが好きなのだが、結婚・出産後に明らかにその読む本の数が減った。東京にいたころは通勤電車で1冊読み終えることも多かったし、地元に戻ってからもなんだかんだで本を読む時間は確保していた。それが娘が生まれてからなかなかこの時間が確保できていなかったのだが、このころ出会ったが各種音声サービス。インターネットラジオサービスのVoicyや書籍の音声配信サービスのAudiobookを活用して、耳からの情報収集をするようになった。これだと、運転中や公園で遊ばせているときに耳から聞けるので、効率的に読書ができる。おかげで1年間に読む(聞く)本の冊数もそれなりの水準で維持できている。
 
次にやったのが、温泉。娘が2歳になったくらいからよく温泉に行くようになった。30代くらいから急に温泉や大浴場が好きになって、40代になってからはサウナ好きになってきているのだが、こういった自分の趣味に(半ば無理やり)娘をつきあわせるようになった。とはいえ、娘も風呂好きで、嫌がらずに付き合ってくれるのでよかった。
県内だけなく隣県の温泉を巡って帰ってくる。これだけで1日仕事になるが、前述の耳読書とあわせると、自分としては本を読めて(聞けて)、温泉も行けてと、なかなか充実した1日になる。
上の子は女の子ということもあって、今後はいっしょに入れる温泉が限られてくるが、中には9歳までは大丈夫という温泉もあるので、あと2~3年くらいは一緒に入れるのではないかと思っている。
 
あとは、もともとはまったく興味関心がなかったキャンプ。
ある日、温泉以外にも娘といっしょに出かけてできる趣味はないかと探していたところ、とあるスポーツ店でキャンプ用品に出会う。ブームのはしりの時期でもあり、かっこよくディスプレイを見て、完全にインドアでこれまでキャンプなんか行ったことなかった私でも、これはいいかもと思ってしまった。
それ以来、一向にキャンプの腕は上達しないが、一通りキャンプ用品を買い揃えて、たまに娘と出かけている。
こちらはとくに年齢制限はないので、小学校に通っている間くらいは付き合ってくれると思っているがどうだろうか。
まあ、娘がつきあってくれなくても、5歳年下の息子がいるので、もう少し長く楽しめそうである。
 
とこんな感じで、半ば強引に自分の趣味と実益に子どもたちを巻き込んでいる感はあるが、それを楽しんでくれるうちはこういったスタイルでやっていこうと思っている。
それによって、私としても無理なく子育てを楽しめるし、長続きできるコツなのではないかと思っている。
 
ということで、他に子どもたちも自分も楽しめるいい趣味がないかなと探している、という話でした。