子供のパズルを解く能力

iPhoneのアプリで「日本地図パズル」というゲームがある。
 
各県の形に切り取れたものがあり、それを日本地図に当てはめていくパズルゲームである。
47都道府県すべてを日本地図に入れるまでのタイムを競う。
ゲームの難易度は、トレーニング、ベーシック、エキスパートに分かれており、以下のような違いがある。
 
・トレーニング:日本地図に県境が描かれており、また各県には県名も記されている
 
・ベーシック:日本地図に県境は描かれていないが、各県に県名は記されている
 
・エキスパート:日本地図に県境は描かれておらず、各県に県名は記されていない
 
さて、この「日本地図パズル」に、現在うちの5歳の娘がハマっている。
最初は、姪っ子や甥っ子たちがこのパズルをやっていたのだが、それをみていた娘もやりたがり、最近は毎日挑んでいる。
 
このゲームをやりだして、1,2週間が経ったのだが、娘の上達ぶりには眼を見張るものがある。
すべての難易度でタイムを大きく短縮させているのである。
そして、私もチャレンジしてみたところ、ベーシックはまだ私のほうが娘よりタイムが早かったのだが、エキスパートでは娘のほうが断然早かったのである。
 
どういうことかというと、ベーシックでは県名が書かれているため、私はその県名情報をもとにパズルを完成させていくことができる。
しかし、うちの娘はまだ文字が読めないので、県名の情報はこのパズルを解くのに役に立たない。
よって、ベーシックではまだ私のほうがパズルを早く完成させることができるのだが、エキスパートになると逆転現象が起きる。
 
娘は県名がわからないので、県の形と位置をセットで覚えており、エキスパートでもベーシックと同じスピードでパズルを完成させていく。
それに対して、私は県名情報がないので、海沿いの県を中心にわかりやすいところから埋めていき、海岸に接していない県を後から入れていくという順番でパズル完成させていくので、ベーシックに比べると、かなり時間がかかってしまう。
結果として、エキスパートでは娘のほうが私よりも1分も早くパズルを完成させるという状況になっている。
 
この結果を見て、(大人気なく本気でやったのに)負けてちょっぴりくやしいという思いと、それ以上に単純に娘の成長がうれしいという思いと、2つの感情が湧き上がった。
そして、うちの娘は数字の取り扱いがあまり得意ではないので、学力的にはあまり進んでいるほうがではないと思っていたのだが、こういった図形を理解するの能力はそこそこあるのではないかと感じた。向き不向きがあるだけで、ある一面だけを見て総合的に判断してはいけないと反省した。
 
また、大人になるにつれてインプットされる情報量が多くなり、ものごとを純粋に捉えることができなくなるのだとも感じた。
ちょっとしたスマホのゲームなのだが、娘だけでなく、私にもいろいろと学びがあったなと感じた次第である。
 
ということで、うちの娘はけっこうすごいんじゃないかと思った、親バカな話でした。