年賀状に見る「勝者のゲームと敗者のゲーム」

もう1月も終わろうしているが、地元のラウンジから来た年賀状がちょっと話題になっている。
そこのママがモデルになっていてかなり目立つ年賀状だった。
そのママも最初はその年賀状を出すことに躊躇したとのことだが、結果としては最近来なかった客も久しぶりに顔を出してくれたとのことで、年賀状マーケティングとしてはは大成功に終わったらしい。
 
この話を聞いて思い出したが、「勝者のゲーム・敗者のゲーム」という概念。
同じテニスの試合でも、プロの試合はポイントと積極的に取りに行かないと勝てない「勝者のゲーム」であるのに対し、アマチュアの試合はなるべくミスをしないようにして相手のミスを待つ「敗者のゲーム」である、ということから来ている。
ここから転じて、個人が投資をする際、自分がアマチュアであるということを認識して、ミスをしない敗者のゲームをしなければならない、ということらしい。
(らしい、書いたのは原典をきちんと読んだことがないから。今度きちんと読んでみたい)
敗者のゲーム〈原著第6版〉

敗者のゲーム〈原著第6版〉

 

 

さて、上記の年賀状の話だが、年賀状というものは一般的には「敗者のゲーム」であると(無意識のうちに)認識されている。少なくとも私はそう思っている。みんなが出すから自分も出す、とりあえず出しておけばまわりからみて劣位になることはない、という考え方だ。

今は敗者のゲームですらないかもしれない。出さなくても問題ないということで、近年は年賀状を出さない人も多い(かくいう私も来年からは止めようと密かに思っている)。
 
そんな「敗者のゲーム」と思われている年賀状というゲームで、前述のママは一人「勝者のゲーム」を戦っていたと見ることができる。
横並びでとりあえず出しとけではなく、積極的にポイントを取りに行き、結果も出した。
そういう視点で見てみると、他にも「敗者のゲーム」とみんなが思っているんだけど(思っているからこそ)、実は「勝者のゲーム」をすることで頭一つ抜けることができることってけっこうあるんじゃないかなと思ったりした1月の終わりでした。