スポーツ少年団のガバナンス問題

先日、娘といっしょにミニバスの体験会に参加してきた。
娘は楽しかったらしく、やってみたいと思っているらしいが、親から見るとメンバーの構成に問題があると思っている。
 
今回体験会に参加したミニバスのチームは、新年度にかわると、新6年生しかいないとのこと。今回体験会に参加したのは、新4年生、3年生、2年生(うちの娘)の3名で、仮に全員が入団したとして、経験者の6年生と、未経験者の3名という構成となる。
 
となると、この未経験組3名はどういった扱いになるのか、保護者としては気になるところ。
新6年生の足手まといになるようなことを避けたいと思う一方、練習に参加できないのであれば何のためにやるのかわからない。
 
ということで、新入団の未経験組への対応はどう考えているのか、確認してみたいところなのだが、誰に聞けばいいのかが難しい。
一応新年度の保護者役員の方の連絡先は聞いているのだが、その方に聞いてもおそらく困ると思う。では、コーチに聞くのかとなると、それもまたちょっと違うような気がする。
 
このスポーツ少年団に限ったことではなく、全国各地でこのような問題は生じていると思うのだが、こういった団体のガバナンスは一般的に難しいと思う。
主なステークホルダーとしては、参加する子どもたち、その保護者、コーチあたりがメインになると思うが、誰の意見がもっとも反映されるか、決まったものはないからである。
 
これが会社という組織であれば、株主が会社の所有者であり、その株主が決めた経営者が会社が運営するという枠組みが存在する。
しかし、スポーツ少年団の場合、誰が所有者という概念が(おそらく)なく、良くも悪くも建前の序列がないため、誰が最後の意思決定をするのかが曖昧になっている。
 
コーチの存在もこれまた曖昧で、おそらくは保護者の中で経験者がボランティアでやっている場合が多いと思われるが、スポーツ少年団の構成員としては、子どもや保護者から見ると、1つ外の存在とも言える。外部委託者といってもいいのかもしれない。
しかしながら、実際は練習メニューの作成、練習試合の調整、試合の采配など、チームの中心的かつ権限をもっている存在で、そう考えると微妙なバランスの上で成り立っているのだろうなと思ったりする。
 
話は戻って、うちの娘の入団の件、確認や質問をするのであれば、保護者役員の方に連絡をして、その方からコーチに聞いてもらうというのが筋か。
こんなことを聞いてきて、面倒くさいやつだなと思われるのも少し気になるが、後からもめるよりかはマシかなと思うので、ちょっと確認をしてみたいと思う。
 
ということで、全国各地のスポーツ少年団は、絶妙なバランスの上で成り立っているんだろうなと感じた、という話でした。