2024年8月に読んだ/聞いた本の感想

毎月読んだ本の感想をまとめるようにしているが、今確認したところ8月分が漏れていたので、ここでは8月分の感想をまとめて整理しておきたいと思う。
 
8月に読んだ/聞いた本
・ウルトラニッチ(Kindle
・クックマートの競争戦略(Kindle
・成瀬は信じた道をゆく(Audiobook)
・小さな習慣(Audiobook)
・ビジョナリーカンパニー(Kindle
 
ニッチな分野で活躍している企業を取り上げた内容。私淑している楠木建先生が解説を書いているので期待して読んだが、正直解説含めてイマイチだったか。
とりあげている企業の共通項をまとめているのだが、ちょっと無理があった。
こういったビジネスがをやっているところがあるのか、という点では面白かったが、抽象的な学びは少し薄かったか。
 
 
東海地方でスーパーをチェーン展開する企業の競争戦略について社長自身が書いた本。こちらも楠木建先生の解説付き。
終盤でファンドと組むという内容があり、なぜ地方のチェーンストアがファンドを活用するのかピンとこなかったが、楠木先生の解説で理解ができた。
また、私自身が最近、都会の経営・地方の経営という軸で、会社経営を捉えているのだが、クックマートを展開するデライトホールディングスは、都会と地方の経営をうまく融合している企業だと感じた。今後の展開含めて、気にして見てみたいと思う。
 
 
成瀬は信じた道をゆく

 

「成瀬は天下を取りにいく」の続編。8月の車旅行で聞く。
こういった小説、高速道路の運転やランニング時に聞くのはいい。普通に面白かった。
 
 
こちらは以前書籍で読んだことあるものを、再読ならぬ再聴。
1日1回だけ腕立て伏せをするといった、小さな目標を立てることで、それを習慣化していこうという内容。仮に夜になってやっていないことを思い出しても、1回だけならすぐにできるということで、継続しやすい方法かと思う。また、実際は1回やればそこで終わらず、10回くらいはやるので成果も見えやすい。
私自身、習慣化するための手法として、この本の内容をもとに目標を最小限までにしてやる目標を「努力の最小化」と呼び、またそれとは別で、目標を掲げて1週間程度だけやってみる方法を「努力の集中化」と呼び、それぞれの方法を組み合わせながら、習慣化させることを試みてきた。
習慣化させることは難しいが、こういった発想の転換でうまくことをおしえてくれる良書かと思う。
 
 
うちの会社で経営理念の見直しをしようということになり、読み返してみた。
いわずとしれた名著で、私自身大学時代に読んで感銘を受けた本。企業にとってビジョンを掲げを、時を告げるのではなく、時計をつくり、ビジョンにあわせて組織をつくりあげていくことの重要性を説いている。
今読むと、選ばれた企業が生存者バイアスがかかっているのではないかというツッコミもあるが、内容としては重要な示唆は多く、良書だと再認識した。
一方で自分自身が経営者として、もっと情熱をもって時計をつくり、組織を前に進めていかなければならないと思い知らされた。
 
ということで、8月に読んだ/聞いた本の感想でした。