カープ、歴史的失速の原因を考える(後編)

前回のこのブログの記事で、カープの歴史的失速の原因として、夏の疲労の蓄積があるだろうということを書いた。歴史的な猛暑に歴史的な失速の原因があると考えるのが妥当かと思う。
 
この猛暑という原因が大きいと思われるが、もう1つ挙げるのであれば、選手起用。
終盤まで含めて、ベテラン偏重の起用と言われてきた。松山や田中広輔の起用については、多くのカープファンが言及しているので、ここでは多くは言わない。
他にも、堂林や上本のスタメン起用などは、ちょっとどうかと思った(二人とも好きな選手ではあるが、それとこれとは別)。
 
その選手起用の中でも、私が不可解だったのが矢崎に関して。
昨季、栗林の不調もあり、一時は抑えも努めた矢崎。今年もセットアッパーとして期待されており、そこそこの成績(25試合登板で防御率1.50)だったのだが、7月21日の阪神戦で1回6失点を喫し、翌22日に抹消。それ以来、一軍に登録されていない。
8月の末に、そういえば矢崎はどうしたのだろうと調べてみると、抹消後も二軍で定期的に投げている。ケガでもしていたのかと思っていたが、そんな感じではない。その成績も防御率1点未満(0.71)で文句なし。なぜこれで一軍に呼ばれないのか意味がわからない。
今シーズンの流れを(悪いほうに)大きく変えた、9月5日のDeNA戦なんかも、矢崎がいれば結果は変わっていたのではないかと思っている。
 
最初に断っておくと、私は現役時代から新井さんが好きだし、監督になってからのマネジメントもすごいと思っている。さらには、選手起用に好き嫌いがあっても、ある程度は仕方ないと思っている。ただ、監督自身が好き嫌いで選手起用はしないと明言しておいて、この起用は正直解せない。
もちろん、内部での事情はよくわからないので、何か特別な理由があるのかもしれないが、その特別な理由を推察しても、合点がいく仮説が思い浮かばなかった。
ベテラン選手の起用なども含めて、もう少し柔軟な起用を望みたい。
 
そんなこんなで今シーズンはまだ終わっていないが、カープファンとしては、8月までの期待が大きかっただけに、その分失望も大きい。
とはいえ、総じて言えるのは、この戦力でここまで楽しませてもらったということ。新井監督はじめチームのみなさんには敬意を表したい。
個人的には、CSはどっちでもいいので、新井監督も電撃辞任など考えずに、今シーズンの反省を活かして、来季の巻き返しを期待したいと思う。
 
ということで、歴史的失速の原因について考えてみた、という話でした。