審査員の採点問題~M-1グランプリ2025

今年もM-1グランプリが放送された。ここ数年M-1は明らかにレベルが上がってきており、いわゆるダダスベリするコンビがいない。今年も大変面白く楽しませてもらった。個人的に良かったと思った3組が最終決戦に進出したので、そういう意味でも今回は良かったか。

私としては、最終決戦はドンデコルテが良かったが、たくろうが優勝するだろうと思っていたところ、そのとおりに。エバースは腹話術がうまかったのが裏目に出た印象。ここで勝ちきれなかったので和牛やオズワルド路線になりそう。

 

さて、そんなM-1、毎年審査員の点数の付け方について言及しているので、今年もここでまとめておきたいと思う。

こういった賞レースの点数。点数の高さ自体には意味がないはずで、あくまで今回の出場者の中で順番をつけるべきである。それもできれば、上から1点差ずつで点数をつけるべきで、それぞれの審査員の中で1位から10位までが9点差になるのが理想である。

最近の賞レースの審査員はこのことをきちんと理解していて、できるだけ1点差ずつで点数をつけようとしていることが窺える。

今回も、各審査員の点数を上から並べて、それぞれで順位点をつけて、その順位点の合計で並べてみたところ、順位に変動はなかったので、全体としてはまとまった点数の付け方をしていたと思う。

 

その中でもきれいに点数をつけていたのが博多大吉。カナメストーンとヨネダ2000に同じ94点をつけていた以外は、上位から1点差ずつ差をつけて割り振っていた。

かまいたち山内も、同点が2つあったが、最上位と最下位の点差8点ついておりまとまった採点だったか。ただ、真空ジェシカとドンデコルテは同点で、もしここで差をつけていれば、最終決戦進出が変わっていたかもしれない。

そう意味では、笑い飯哲夫も、最上位と最下位の点差は8点でまとまってはいるのだが、ヤーレンズ真空ジェシカ、豪快キャプテンを同点で91点を付けており、またその1つ上とは3点差がついているので、ここを1点差で点数をつけていれば最終決戦進出の順位が変わった可能性がある。

まあこのあたりは同点があってはいけないわけではないし、最上位と最下位の点差が大きく離れていたり、逆に小さすぎていなければ問題というわけではないが、あまり同点が多いのは審査を放棄しているとも言えると思う。

 

一方で、この点差をつけるということをあまり考えてなさそうなのが、海原ともこ。最上位と最下位の点差が4点しかない。トップバッターのヤーレンズに97点をつけてしまったので、窮屈な採点になってしまった印象。いくらいいと思っても、トップは95点以下に抑えておかないと、後の整合性が取れなくなってしまうという典型例か。昨年も最上位と最下位の点差が5点で、きちんと審査をしていない(自身の審査が全体に影響させらえれていない)と言えるのではないか。。

 

基本的には絶対的な点数に意味がないのだから、トップバッターには91点をつけておけばいい。これであれば、仮にその後の出場者がみんなトップバッターより面白くても困ることがない。

昨年もそうだったが、トップバッターに高得点をつけると全体的には点数はインフレしがちになる。ただ、今回もインフレ傾向にはあったが、(ともこ以外の)審査員は概ね冷静に採点をしていたような印象で、誰かが全体の順位をかき乱すようなことがなかったのは良かったと思う。

 

ということで、毎年恒例のM-1審査員の採点をチェックしてみた、という話でした。