【グッズレビュー】JezailFunder「Cornix LP」

先日このブログで、分割キーボードという尖りまくった外付けキーボードを購入したことを書いた。ちょっとだけ使ってみての感想は、「おもちゃ」というか「趣味」の領域のものというもの。仕事が効率化する道具というよりも、まさに大人の娯楽という感じがした。

大人になって始める趣味って、最初は少し壁のようなものがあって、それを越えないと楽しめないと思っている。私の場合、キャンプがそれで、楽しそうと思って始めてみたのはいいけど、想定外のことが多く、慣れるまでそこそこの時間を要した。正直、心が折れそうになることもあったが、最初の壁を越えることができたので、趣味と呼べるくらいにはなった(最近、行けてないけど)。

このキーボードも同じで、独特でクセが強すぎるため、使いこなせる気がしないというのが最初の感想だった。

 

このキーボード、普通のキーボードと比べて、どこが独特なのか。そのポイントは、分割形状、キー数、キー配列の3つである。

これまでノートPCのキーボードだけでなく、外付けキーボードも使ってきたのだが、今回は一気にこれまでとは違う要素が3つ追加されたことになる。このそれぞれにどこまで慣れることができるかが、このキーボードを使いこなせるかのカギになるのだが、それぞれについて、購入前のイメージと実際に使ってみての感想をまとめておきたい。

 

1.分割形状

このキーボードはいわゆる分割式で、半分のところで2つに割れている。このこと自体は購入前から慣れるのにはとくに問題ないと思っていた。よく肩が開いてキーを打てるので楽な姿勢で入力ができると言われているのだが、ここに関してちょっと懐疑的ではあったが。

で、実際に使ってみた感想としては、とくに問題なく使える。私は基本的にタッチタイピングは基本に充実でクセがないので、分割でも問題ない。ただ、楽に打てるかどうかについてはよくわからないというのが最初の実感ではあった。

 

2.キー数

このキーボードは40%タイプと言われるもので、テンキーがないのはもちろん、Fnキーもなく、さらには数字キーもないタイプ。キー数は48とかなり少ないと言っていいだろう。ただ、これまでHHKBやLofree Flow2といった、60%タイプのキーボードを使っていて、レイヤー構造にも慣れていたし、キーマップの変更もできるので、問題なく使いこなせるだろうと思っていた。

しかし、実際に使ってみると、数字キーがないのは、思った以上にストレスなことに気づく。このキーボードは4段しかなく、その上にあるはずの数字キーがないだが、無意識に一番上の段のキーを押してしまう。このあたりは身体に染み付いているクセを矯正する必要がある。

もう1つ困るのが「ー」に入力。のばし棒であったり、マイナスだったりするものだが、このキーボードのデフォルトの設定では、レイヤー0(とくになんのキーを押さずともそのまま入力できる階層)ではなく、レイヤー1にある。よく使う記号なので、それだと不便ということでキーマップを変更して、レイヤー0のLとEnterの間のキーに設定した。しかし、「ー」は一般のキーボードでは、数字キーの列の右側に置かれているので、どうしても無意識に一番上の段のキーを打とうとしてしまう。ただ、このCornixでは一番上の段はアルファベットとBackspaceキーは置かれているので、キーマップ変更してもレイヤー0でこの段置くこともできない。慣れの問題と言われればそれまでなのだが。

その他、記号はレイヤー1以下に置くことなるのだが、それがレイヤー1だったかレイヤー2だった迷うことが多いし、レイヤー1に移動するキーとレイヤー2に移動するキーがどっちだったか混乱することも多々ある。

これらは総じて慣れの問題だと思うので、慣れるまで使い続けるしかないのかもしれない。

 

3.キー配列

このキーボードは、一般的なキーが少しずつ横にずれている「ロウスタッガード」と呼ばれる配列ではなく、少しずつ縦にずれている「カラムスタッガード」と呼ばれる配列になっている。ロウスタッガードの配列は、タイプライターの名残りと言われていて、入力する際に干渉しないように設計されていたらしい。

Cornixはカラムスタッガードではあるのだが、キー配列の順番が違うわけでもなく、ちょっとずつ位置が違うだけなので、そんなに問題ないだろうと、使う前までは思っていた。

しかし、このキーボードのクセが一番強かったのは、このカラムスタッガードだった。

ロウスタッガードの配列と比べて、キー半個分のズレくらいなのだが、この半分のズレがかなり曲者なのである。ホームポジションの指を置いて、そこからの距離の感覚で1つ上の段に行ったり、下の段に行ったりするのだが、その距離感がバグるのである。

例えば、「に」と打つとき、NとIを打鍵するわけだが、これがなかなかに難しい。ロウスタッガードだとNは、右手の人差し指のホームポジションであるJの、半個分左にずれた1段下に置かれているのに対して、カラムスタッガードだとJの横のHの真下にNが置かれている。同様に、IはロウスタッガードだとJの右斜め上に置かれているのに対して、カラムスタッガードだとJの右横のKの真上に置かれている。で、「に」と打とうとした場合、ロウスタッガードだとNとIは段は離れているものの行としては近いのに対して、カラムスタッガードだと遠いので、ロウスタッガードの感覚で打つとNとUを打ってしまい、「ぬ」と入力されてしまうのである。

他にも、よく使うショートカットキーとして、Ctrl+CとCtrl+V(コピー/ペースト)があるが、これもCtrlとCやVの距離がロウスタッガードと違っていて困っている。ロウスタッガードの感覚でコピー/ペーストをしようとすると、Ctrl+VとCtrl+Bを押してしまうのである。ちょっと長めのテキストをコピー/ペーストするときに誤ってVとBを打つと文章がめちゃくちゃになって戻せないなんてこともあったので、ここは気をつけたい。

 

こんな感じでかなりクセが強いキーボード。慣れるまでにかなりの時間を要しそうだが、これは趣味や娯楽の世界なのだと割り切り、他のキーボードと併用しながら、少しずつ慣れていきたいと思う。

 

ということで、Cornix LPという趣味の領域のキーボードを使ってみた感想でした。

 

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