ここ最近の私の関心はインフレの世界への対応について。個人的にどう振る舞えばいいのかということもあるが、それ以上にうちの会社の従業員にどう対応してもらえばいいか、という観点で私自身解像度を上げて理解するように努めている。
本を読んだり、YouTubeの動画を見て回ったりしているのだが、情報を入れれば入れるほど、インフレへの対応を早めないといけないという焦燥感にかられる。エコーチェンバーで似たような情報ばかり入ってくることも考慮しないといけないのだが、それでもインフレとそれに伴う株高は必然に思えてくる。
私の情報が偏っている可能性はあり得るのだが、2030年には日経平均は10万円をつけるという意見も多く、十分可能性はあると思っている。
なぜ、そうなる可能性があると思うかというと、理由は3つ。
1つは、インフレの影響。インフレにより名目GDPは上がり、それに伴い大企業を中心とした会社の業績は上がり、株価も上がるというもの。裏を返せば、現金の価値が下がるといってもいい。加えて、政策もインフレを加速するほうに進む可能性が高い。減税や補助金などインフレ対策とは逆行するが、有権者が望むので仕方ない。
2つめは、NISAの活用が広まり、日本人の投資が加速するから。現状、NISAの口座を開設しているのは2500万人程度ということで、ざっくり成人の4人に1人くらいの計算。ここから株高に伴って、利用者数も、投資額も上がると、需給の関係で株価は上がると考えられる。
1つめと2つめの理由だけで十分かと思うが、これに加えて、3つめの理由として、景気自体も上がってくる可能性がある。賃上げも進むし、インフレで早く買わないと損をするという意識が広がると、5年くらいのスパンで言えば景気そのものも良くなる可能性は十分にある。
今後ますますインフレが加速していくとするならば、現金を保有しておくことはリスクであり、何らかの資産に投資をしておかないといけないのだが、ここでは株(日経平均)に投資するとして、どのくらい上がるのかということをシミュレーションをしておきたいと思う。
そこで、日経平均がどこまで上がるかだが、仮に5年後に10万円とすると、年率で15%の成長が続くということになる。10万円は十分にあり得ると思ったが、冷静に15%が5年続かないといけないと考えると、なかなかハードルが高いようにも思う。
ただ、ここでは予想が当たるかどうかはわからないので、年率5%、10%、15%で推移して、毎月1万円ずつ積み立て投資をしたとして、どうなるかを計算してみたいと思う。
5%成長(日経平均が約64,000円):682,894円(元本に対して14%増)
10%成長(日経平均が約80,000円):780,824円(元本に対して30%増)
15%成長(日経平均が約100,000円):896,817円(元本に対して49%増)
こうやって眺めてみると、年率15%成長(=日経平均10万円)までいかなくても、5%成長だとしても投資はやっておくべきだと感じる。
もちろんダウンサイドリスクがないわけではない。戦争や地震、コロナのような厄災も考えられる。ただ、仮にそうなったとしても、さらに長期のスパンで考えるとなおさらインフレ傾向、株高傾向になるだろうし、そこまで長期での投資を考えていない人は、こういった重大なイベントがあったタイミングで現金化すればいいだけで、投資をしない理由にはならない。
ざっくり、どのくらいの率と額になるかを計算できたので、こういった具体的な数字もあわせて、従業員にどう説明するかを考えていきたいと思う。
ということで、今後の株価とそれに伴う投資収益を計算してみた、という話でした。