2024年に新NISAが始まったことはなんとなく知っていたのだが、放置したまま約2年が経とうとしている2025年10月末。ようやく重い腰を上げて、新NISAを調べてみることにした。
なぜ、今さら新NISAなのかというと、1つはいよいよインフレが本格化する中、うちの会社の従業員にも投資の重要性を問いていかねばと思っているのだが、そのためにもNISAについては今一度理解しておく必要があると考えたため。
もう1つは、私自身旧NISA時代からNISAでの投資はやっているが、新NISAに対応しておらず、言葉を選ばずに言えば、損をしているのではないかという疑念があり、ここらできちんと理解しておきたいと考えたため。
このご時世、こういうときに便利なのがAI。いったんわかりやすそうなページで勉強してからAIに聞こうかと思ったが、いきなりChat GPTを使ったら、かなりわかりやすく整理してくれた。まだGoogleで検索するという思考から抜けきれていないようで、今後はダイレクトにAIに聞くことが多くなりそうだとも思った。
さて、旧NISAはイマイチわかりにくいなと思いながら始めたのだが、新NISAのほうは(Chat GPTの説明がよかったのかもしれないが)非常に簡潔でわかりやすく、これなら自分でもまわりの人におしえることができそうだなと感じた。
概要は以下のとおり。
つみたて投資枠と成長投資枠という2つの枠があり、それぞれ1年間(1月~12月)で投資できる限度額は120万円と240万円。つみたて投資枠はその名の通り積立用なので、上限は月に10万円となる。一方の成長投資枠は積み立ててもいいし、一度に投資をしてもいい枠。つみたて投資枠も成長投資枠も、どちらも活用することができ、フル活用すると360万円が年間の上限となる。
で、NISAの枠内で投資して出た利益(値上がり益、配当益)とも非課税になるのだが、その非課税の期間が無期限になるというのが新NISAの大きな特徴(旧NISAは非課税の期間がちょっとわかりにくかった)。
また、非課税となる投資総額は1,800万円まで。毎年つみたて投資枠と成長投資枠の両方を限度額いっぱいで投資をすると、5年間で枠は埋まってしまう。ただ、売却するとその枠はまた空き、その分再度投資できるというしくみ。
さて、私は現行のNISAの活用は、旧NISAでのつみたて投資枠が年40万円が限度だったので、毎月33,333円ずつ積み立て投資をしていた。新NISAでは月額10万円まで積み立てできるので、この差分ほど損をしていたのかと思ったが、最終的には1800万円という総枠があるので、損をしているわけではないことがわかった。
つみたて投資枠については、今年の枠を少しでも使うべく11月から積立額を10万円に上げようかと思ったが、2ヶ月分は誤差の範囲なので、それならキリ良く来年の1月から変更することとした。
また成長投資枠についても、年の限度額が240万円ということで、年末までにこの枠を使い切らないともったいのかと思ったが、こちらも1,800万円の総枠があるので、あまり関係ないことが理解できた。ただ、これからインフレで株価が上がっていくことを考えると、早めに投資してしまったほうがいいのかもしれない。こちらは年末までちょっと考えてみたいと思う。
ついでにiDeCoとの違いも。iDeCoは年金目的ということで、60歳まで積み立てたものが引き出せないという制約があるが、投資した段階でその額も税額控除されるというメリットがある。ロックされる制約と税額控除されるメリットを天秤にかけて、制約のほうを回避したいと考えるのであれば、NISAを活用すればいいという整理でいいかと思う。
とりあえず、概要は理解できたので、まずは管理職に説明して、どこでつまづきそうか確認して、その上で従業員にも説明をしていきたいと思う。投資はあくまでも自己責任で、経営者である私が勧めたからといって、それをそのまま鵜呑みにしてもらっても困るというのが難しいところ。そういったリスクも考慮にいれつつ、どうやって話すか考えてみたいと思う。
ということで、新NISAを勉強したのでその備忘録でした。