季節の変わり目や経済の転換期に見る、人間という変化に弱い生き物

ここ最近の気温の低下に伴い、咳き込んでいる人やマスクしている人も増えてきているに感じる。私自身は花粉症の症状は出ていて、別の意味でマスクをしているが、幸い今のところ風邪の兆候はない。これからも、気温の変化に注意しながら、衣服の調整などで対応していきたいと思っている。

 

気温の変化の大きい季節。ちょっと俯瞰してみると、人間というのは変化に弱いというか鈍感な生き物だなと感じる。それまで猛暑が続き、暑い日がいつまでも続くと錯覚している。もちろんそんなわけはなく、いざ寒くなると、その変化への対応が遅れ、体調を崩してしまう。

 

ちょっとスパンを広げて見ると、経済分野でも同じような傾向を感じる。ここに来て、インフレが加速し、日経平均がいよいよ50,000円を超えてきても、未だに投資はこわいと及び腰の人が多い。デフレの時代が20年、30年と続いてきたので、これがいつまでも続くものと錯覚しているのである。

でも、実際はインフレの時代に突入していて、それなのに給付金や減税を求める声に押されて、インフレになる政策が実行され、さらにインフレになる、そういう時代に入っている。このままぼーっとしていると、貨幣の価値は下がっていき、自分の資産価値は目減りしているのだが、それに気づかない。

うちの会社でも管理職にそろそろ投資を始めておかないと大変なことになるよと言っても、手続きが面倒くさいということを言っている。どうすれば、時代が変わっていることを認識してもらえるか、試行錯誤しているところである。

 

事程左様に、変化に気づくのは遅くなり、ハッキリと変わったことを実感できるまで、前の感覚でものごとを捉えがちである。変化が起こったときには、ときに立ち止まって、何が起こっているのかをきちんと理解して、そこにどう対処するか考えていきたいと思った次第である。

 

ということで、季節の変化も、経済の変化も、認識するのはなかなか難しい、という話でした。