Voicyに対する違和感から嫌悪感への転換

2ヶ月前の8月から、インターネットラジオサービスのVoicyに広告が流れるようになり、その広告を外すための「Voicy+」というプランが設定された。収益を安定させるための施策とのことで、それ自体は致し方ないことかと思ったが、そのやり方が稚拙で、正直違和感を覚えた。

 

そこから2ヶ月経った10月に入ってから、今度はそれまで自由に設定できた再生速度も、Voicy+に加入しないとできなくなるという仕様になり、違和感を通り越して嫌悪感を抱いている。

それまでは再生速度は0.5倍~2.0倍の範囲内で選ぶことができたところ、新たな設定では1.0倍~1.2倍の範囲内でしか選ぶことができず、これまで1.5倍で聞いていた私としては、1.2倍にして聞かなければいけなくなってしまった。

 

1.5倍と1.2倍で大きく違うわけではないから、少々ゆっくりでも我慢すればいいのではないか、と言われそうだが、個人的にはできるだけ時短でコンテンツを消費したいと思っていて、これは改悪でしかない。1.5倍と1.2倍だと、60分のコンテンツを消費するのに10分の差が生まれる。1つの配信分くらいの差になり、なかなかバカにならないなと思っている。

 

そんなに嫌ならVoicy+に加入すればいいのでは、と言われそうだが、一方でその差だけで月額990円はハッキリ言ってお高い。しかも、プレミアムリスナーに登録しているパーソナリティの配信でも速度調整ができない。今回のやり方を受けて意地でも払いたくないという気持ちが強くなってしまった。

 

8月のVoicy+が導入された際、いくつかのパーソナリティが、サービスを提供するにはコストがかかっているのだから、そこに対して対価を支払うのは当たり前だ、といったことを言っていて違和感があったのを覚えている。パーソナリティから見ればVoicyというプラットフォームで配信ができて恩恵を受けているので、そういう気持ちになるだろうが、こちらは一消費者であって、他のサービスと比べてVoicyを選ぶかどうかだけの話なのである。理屈自体はわからなくもないが、稚拙な課金方法を提示されて、心が離れつつあったところに、新たな改悪が提示されて、もうVoicyはいいかなと思い始めている今日このごろである。

 

現状、Voicyでは、20数名のパーソナリティをフォローしていて、うち定期的に更新しているのが7名。加えて、ちきりん氏のプレミアムリスナーになっている。これまではフォローしているパーソナリティの配信は基本すべて聞いていたが、視聴する配信を絞って、他の音声サービス(Audiobookでの本の視聴)に時間を振り向けようと思っている。

さらには、2~3名の絶対に聞きたいと思っているパーソナリティがVoicyから離脱するようなら、私も離脱でいいかなと。ちきりん氏もStand FMでテスト配信したりしているし、他のパーソナリティも違ったプラットフォームやメディアでの配信を模索していたりするので、実はそう遠くないかもしれない。

 

前のブログでも書いたが、もともとVoicyにはお世話になっているという思いと、運営側とパーソナリティの内輪ノリへの違和感が拮抗していたのだが、それがVoicy+という悪手によって、完全に嫌悪感に傾いている状況。違和感のほうは我慢するとして、今回の改悪については、早い段階で軌道修正してほしいと思うのだが、さてどうなるだろうか。

 

ということで、Voicyが迷走している、という話でした。

 

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