先日、取引先との会食で、2次会でカラオケのあるスナックに行くことになった。
コロナ以降、2次会自体に行くことが少なくなったが、カラオケありはさらに少なくなった印象。おそらく取引先とのカラオケはコロナ以降では初ではなかっただろうか。
そんな久しぶりのカラオケ。こんなときに悩ましいのが選曲。
今回のメンバーは、取引先・うちの会社ともに、私も含むおじさん世代と、われわれより10歳、20歳離れている若手世代(30代中盤はもう若手でもないけど)という構成。
最初に何に歌うかは難しいのだが、私は最近息子(5歳)がハマっていることもあり、ルパン三世のテーマを選択。さすがに全世代にわかる曲でそれなりに盛り上がって一安心だった。
で、このとき若手チームが選曲したのが、がっつりおじさん世代の曲。もしかするとわれわれの上の世代かという曲。これはこれでいいのだが、こういった年配の曲の入れられると、自分の好きな曲を歌っていいんだよ、となる。あまり忖度されても困るという感じだろうか。
で、実際にそう言うと、若手が次に入れてきたのが、たしかにその世代の曲なんだろうが、こちらがまったく知らない曲。アップテンポな曲だったので、それなりに盛り上がったものの、ちょっと違うんだよなと思った。
そう考えると、おじさんの言う「自分の好きな曲を歌っていいんだよ」は、「自分の世代の曲の中でメジャーなものを歌いなさい」ということだったことに気づく。真に受けて、本当に自分の好きな(しかし他の人は知らない)曲を入れてはいけないのである。
これは若者だけに言えることではなく、おじさんも同じである。無理に最近の曲を歌う必要はないが、自分の世代であっても若手も知っている曲を入れないといけない。仕事の延長線上である以上、相手(その場の参加者)の気持ちを考える必要があるわけだが、お酒が入っていることもあって、このあたりの基本を忘れがちになる。
ただ一方で、こんなことを若手に直接言いにくい時代でもある。そのくらい、好きな曲を歌わせてくれよ、と。
そう考えると、どこかでこんなことを言うこともなさそうなので、これまでの自戒も含めて、備忘録的にここに書いておきたいと思った次第である。
ということで、おじさんの言うことを真に受けてはいけない、という話でした。