先週、息子の幼稚園の参観日に行ってきた。その前には、誕生日会もあり、週に2回の幼稚園となった。
現在は息子は、発達障害(ASD)の疑いありという診断もあって、週に3回の登園制限がある。年少のときは、参観日に行くと、たしかに問題児という様相。先生の言うことを聞けないだけではなく、歩きだしたり、教室から出たりと明らかに手がかかる、という感じだった。
ただ、今年度年中になってからは、そこまでひどくはなく、立ち歩くことはなく、私から見ても許容の範囲かなという感じ。今回もどんな感じなのか気にしながら参観した。
実際に見ると、だいたい事前の想定どおりで、立ち歩くことはなく、きちんと座っている。年少のときはサポートの先生が横について見守ってくれていたが、今はそんな必要もなさそう。
ただ、先生の話を聞いているか言われるとかなりあやしい。最初、先生のオルガンに合わせてみんな歌っていたのだが、うちの息子は口も開いていない。先生が話しているのに机にうつ伏せたりすることも多い。やらないといけない作業もできたりできなかったりという感じ。心配は心配だなと思いながら見ていた。
しかし、それもうちの息子だけではなく、だいたい3割くらいの子どもはそんな感じ。まあ、このくらいの年代であればそんなもんだよなと思ったりした。
一方、先生のほうは、担任だけではなくサポート役の先生含めて、ほとんど子どもたちを注意するということしない。あっちの方向を見ていても、こっち見なさいということをしない。もちろん、態度がひどいときは注意するのだろうけど、ちょっとくらいであれば放っておくという感じ。
記憶が定かではないのだが、私が子どものころはちょっとしたことでもいろいろ注意されてたように覚えている。今と昔ではこのあたりの教育方針というか先生の姿勢はかなりの違うのだろうと思う。
実際、前回の参観日で、担任の先生は、「がんばらない幼稚園」という言葉を使って、子どもたちを見守っていくということを言っていた。個人的にはどうかなと思うところもあるが、そういうご時世なのでどうこう言っても仕方ないかと思う一方で、もう少し細かく注意をしていれば、きちんとできるようになる子どもも多いのではないかと思った。
近年、発達障害やそれもどきの子どもが多いと聞くが、家庭でも幼稚園や小学校でも細かく躾けられないことを起因しているんだろうなと感じる。
さらに言うと、これは会社における若手教育とも類似しているなと感じる。パワハラやコンプライアンスの問題もあり、若手を厳しく指導できないというあれである。もちろんひどい教育はダメなんだけど、振り子が振れすぎて、全体でレベルが低下していく可能性が危惧されており、幼少教育でも社会人教育でも同じことが起きているんだろうなと感じた次第である。
ということで、幼稚園ではもう少し厳しく教育してほしいなと思った、という話でした。