選択肢が多いと選択しなくなる

先日、何気なくテレビを見ていたら、ママタレントの藤本美貴が出演していて、子どもたちには「地上波」見るように言っていると話していた。その理由は、配信されているものばかり見ていると関心が広がらないから。偶然の出会いによる、興味関心の広がりを考えて、スマホなどでの動画視聴の時間を制限して、地上波の番組を見させるようにしているとのことだった。

 

この考えには共感。子どもたちは自分が好きなものしか見ないので、同じものばかりを見るようになり、知らないことが多くなりすぎる。

うちでも、ちょっと前から基本YouTubeの動画は禁止、Amazonプライムビデオなどの配信動画やNintendo Switchでのゲームも平日は禁止にした。

別に今話題のアイドルや芸人とかを知ってほしいとは思わないが、先日テレビを見ていて、小学4年生の娘がビートたけしを知らないと言っていて、何がまずいのかうまく説明できないが、何かまずいような感じがした。

 

ところで。上述したように、YouTubeや配信動画ではなく、テレビで「地上波」を見たほうがいい理由として、興味関心の輪を広げるため、ということはあるが、その他にも地上波を見たほうがいいなと思う理由が2つある。

 

1つは、選択をする必要があるということ。

どういうことかというと、地上波であれば(別にBSがあってもいいのだが)NHK2局と民放5局、これに地方のケーブルテレビ局が加わって、10個程度の番組の中からみたいものを選ぶことになる。今やっている時間の番組の中でどれを見たいか、選択するという行為が発生する。

配信動画であっても同じように選択するのではないかと思うかもしれないが、配信動画だと一直線にこれを見るとなる。せいぜい、ポケモンの中からどれを見るか、ドラえもんの中からどれを見るかという選択で、そのときの気分でポンと選ぶことになる。

これが地上波のチャンネル選択だと、すべてを見比べて、どの番組にするか選ばないといけない。いつも見ている面白い番組があればすかさずそれを選択することになるが、とくにこれといったものがなければ、今やっている番組の中から比較的マシなものを選ぶことになる。この比較的マシなものを選ぶ行為が大事だなと、最近思うわけである。

 

もう1つの理由は、曜日や時間の感覚を身につけるため。

YouTubeや配信動画であれば、曜日・時間に関係なくいつでも好きなときに見ることができる。これは非常に便利な反面、今がいつなのかを意識しなくてよくなる。とくに今のような夏休みだと曜日の感覚があまりなくなるので、地上波の番組と紐づけることで、曜日や時間をもう少し意識してほしいなと思ったりしている。

 

そんなこんなで、大人になって親になって、子どもにテレビ(地上波)を見ろと言うようになるとは思わなかったと感じる今日このごろ。

テクノロジーは発達し、コンテンツは量産されるが、どのメディアを選択するかは、親がある一定程度は意思と方針をもって選択する必要があるのではないかと思った次第である。

 

ということで、自分で選ぶ行為を子どもにさせるべきはないか、という話でした。