この土曜日、THE SECOND~漫才トーナメント~が放送された。今回で3回目を迎えるこの大会、コンビ結成16年以上という参加条件と、制限時間が6分と長いこともあり、M-1と比べるとちょっと緩い感じがあるが、それがこの大会の良さでもある。
で、そのTHE SECOND、今回は子どもたちにテレビを占拠されていたこともあり、正直スルーしようかと思っていたのだが、19:40ごろに何の気なしにTVerで見てみたら、まだ1回戦第1試合ということで、そこから風呂の時間を除いて、結局ほぼ全編にわたって視聴することになった。
漫才の内容については、もちろん好みはあるものの、全体的にかなり面白かった。とくに囲碁将棋の1回戦の漫才は今大会で一番面白かったか。対戦相手の吉田たちの漫才もあわせて、この対戦が一番の見どころだったと個人的には感じた。ついでに決勝も囲碁将棋がそのまま勝つのかと思っていたら、ツートライブが優勝。こちらは前の2本と比べるとちょっと弱い感じがしたので意外だった。
加えて感じたのは、囲碁将棋がかなり競技漫才寄りに仕上げてきたという印象。上述したようにちょっと緩いのがこの大会の特徴だが、最初の入りも直接本題からで、他の漫才師が枕というか、本題と関係ない話を入れていたのに対し、囲碁将棋にはそれがなく、競技漫才仕様のように感じた。もし、囲碁将棋が優勝していたら、良し悪しはともかく、今後THE SECONDも競技漫才指向になっっていたのではないかと思った。
さて、こういったお笑い賞レースでは、いつも審査方法について言及しているのだが、ここでも思ったことを。
この大会では、100人の一般審査員が、各自持ち点3点で1~3点で採点して、その合計点で競うという形式。司会者も何度も言及していたが、対戦の2組を比較するのではなく、いわゆる絶対評価で1~3点を振り分けてほしいとのことだった。
結果として、今回の大会は1点をつけるケースがかなり減っており、基本2点か3点をつける。もっと言えば、基本3点でちょっとマイナスがあれば2点をつけるという感じだろうか。
そうなると、1点をつけるということが、勝敗に影響することになる。多くの人がすでに言及しているが、今回囲碁将棋の3つの漫才に対してすべて1点が1つ以上ついていた。それによって直接勝敗が決まったというわけではなかったが、今後そういったケースも出てくるだろう。
参加する漫才師は予選を勝ち抜いてきた面々。基本面白いだろうし、あとは好みの問題。また、M-1などの他の大会と異なり、トーナメント形式。だとすれば、わざわざ絶対評価などにはせず、どちらが面白かったを評価する形式にしたほうがわかりやすいし、公正だと感じた。絶対評価であれば、わざわざトーナメントにする必要はなく、全体で上位の組が決勝に行くという、M-1と同じ方式にすればいい。
こういった賞レースの勝ち上がりの形式と評価方法の組み合わせは、相性がある。トーナメントはあくまでどちらが勝ちかどうかを決めるシステムなので、現行の絶対評価の評価方法とは相性が悪いと感じた次第である。
ということで、バラエティ番組に競技性をもたせるのはなかなか難しいものだと感じた、という話でした。