お祈りメールの意味合いの変化

昨日のこのブログで、営業担当者の中途採用で試行錯誤している、ということを書いた。

人材難、採用難のこのご時世、採用はなかなかに大変。各社いい条件を出し合うので、これまでの感覚では採用がままならない。

 

そんな中、先日最終面接を経て、内定を出すというケースがあった。応募してくれたのは20代の若手で、その面接でも、うちの会社以外に3社から内定をもらっていると話していた。前職の給与との比較であれば十分な額を提示したつもりだったが、比較対象はそこではなく、今内定が出た会社の給与との比較。その額は聞いてはいないが、結果としてはうちへの入社はお断りするという連絡が届いた。

そのこと自体は競合もあることだし、うちの都合だけではどうにもならないので仕方ないが、そのメールの文面に以下のようなことが書かれてあり、少し驚いた。

 

貴社の今後の発展を心よりお祈り申し上げます。

 

礼儀正しい文面だし、全然悪いことはないのだが、この文面、いわゆるお祈りメールである。

一般的には、会社側が応募者に対して、採用・内定に至らなかったときに、貴殿の今後の益々のご活躍を期待しております、みたいに書くことからお祈りメール=不採用通知、と言われたのだが、それを応募者側が書くんだ、ということに少なからずショックを覚えた。今では当たり前のことかもしれないし、それを知らない自分が時代遅れなのかもしれないが。

 

で、これは、会社が人材を選ぶ時代ではなく、個人の側が会社を選ぶ時代になったこと象徴なんだろうと思ったわけである。

そのことは、頭ではもちろんわかっていたつもりだが、それがこういう形で示されるとより実感をもって理解できた。

実際、うちに応募してきてくれる方は、いずれも数社に応募しており、内定も複数の会社から得ているとのこと。複数から選ぶのは会社側ではなく、応募者側である。

 

会社を選ぶ基準は給与だけではないが、ここである水準にないと土俵にも上がれない。加えて、面接時に自分の会社の魅力をどれだけ伝えられるか。そのことを肝に銘じて、採用面接に臨まないといけないと痛感した次第である。

 

ということで、会社が人を選ぶことができる時代は終わったことを痛感した、という話でした。

 

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