もう誰も話題にしなくなっているが、中居正広氏の女性トラブルに端を発し、フジテレビも巻き込んで大問題になっている件。こういったいわゆるゴシップに基本あまり時間を使わないようには心がけているが、一方で話題の1つとして概略くらいは知っておいたほうがいいという側面もあるので、みんなが知っているくらいの内容は一応押さえてきた。
その中で、この問題をきっかけに会社の勤務の取り扱いは今後ますます難しくなってくるだろうな、と思ったので、ここで整理してみたいと思う。
今回の件で、被害者と言われているフジテレビのアナウンサーの当日の食事は勤務扱いなのか、勤務扱いでないのか、という論点から話を考えてみたい。
こういったアナウンサー職の人たちが接待要員として駆り出されているということについての是非についてはいろいろと意見があるだろうし、このご時世で脇が甘いなと思わなくもないが、それを言い出すと、世の女性の会食は全部ダメとなってしまうので、さじ加減が難しいところか。
で、どこの会社でも会食はあるだろうが、これは勤務扱いなのか、勤務外なのかは微妙なところかと思う。一般的に会食を勤務扱いにし、残業代を出している会社はかなり少ないのではないかと認識している。
解釈としては、勤務扱いではあるが、会食をする人たちが管理職であったり、営業職であるから、残業代などの追加の手当はなしとしているのか、それとも勤務外としているのか、ハッキリと線を引いているわけではないと思われる。ただどちらにしろ、会食であれば、費用は会社で出しているのだが一般的ではあると思う。
ここで、こういった一般の業務以外の行事ごとを、以下のように3つに区分したいと思う。
A:業務内として、残業代等の手当も支払う
B:業務外ではあるが、(食事代などの)費用は会社が負担する
C:業務外であり、費用も個人で負担する
会食については、Bの解釈で運用している会社が多いのではないかと思う。
で、今回の中居氏とフジテレビのアナウンサーのケース。最初の文春の記事では、AもしくはBのケースのように報じられた。AかBか、どちらで解釈するかで会社の責任は大きく変わってくるが、Bの場合でも会社の責任はゼロとは言い切れないだろう。
と思っていたのだが、文春の報道は、例の10時間記者会見の前に、今回の食事は中居氏が誘ったものと、内容を訂正。そうなるとCのケースになり、少なくとも会社側が責任を問われるものではなくなる、と整理できる。本当のところどうだったのか、被害者と言われるアナウンサーがどう認識していたかは、わからないし、とりあえずは第三者委員会の報告待ちということになるだろうか。
ただ、一般論としては、今後女性の営業担当者が会食をするとなると、このあたりを明確にしておかないと問題になる可能性が多いのではないかと感じた。少なくとも、会社としてはA,BとCの境目はきちんとしておくこと、そしてAやBの場合は会社(の誰か)がきちんと管理できる状況にしておくこと、この2つが大切か。これは女性に限った話でもないのだが、とくに女性の場合は慎重に扱ったほうがいいだろう。
通常業務以外の行事やイベントを3つの区分で整理をしてみたが、セクハラを防ぐというだけでなく、労務管理的にもこのあたりをきちんと整理しておかないといろいろと問題になりそうなので、自社の行事やイベントも都度確認しながら進めていきたいと思う。
ということで、勤務内と勤務外の間のグレーゾーンの行事は扱いが難しい、という話でした。