都会における子どもの成長と引っ越しの問題

先日、久しぶりに大学の同級生と飲みに行く機会があり、楽しい時間を過ごした。最近は、酒量がめっきり減ってきているのだが、一番飲んでいたときのメンツとの飲み会ということもあり、遅くまで飲んでしまった。
さて、そのときのことだが、同級生の何人かが引っ越しを考えている、もしくはもう引っ越した、という話をしていた。
 
なぜ引っ越しをするかというと、子どもの成長に伴って、その勉強部屋を確保するため。
さいころは、勉強するにしてもリビングでいいし、寝室もいっしょで問題ないのだろうが、小学生も高学年くらいになってくると手狭になり、それで引っ越しを考えているということである。
都会ではさらに中学受験も当たり前のようで、さらにこの問題に拍車をかけている。
 
今回いっしょだった同級生たちは、どちらかというとみんな結婚や出産が遅く、早いメンバーでも30代前半くらいに結婚・出産、私を含め遅いメンバーは40前くらいに第一子が生まれているのだが、今引っ越しを考えているのは比較的早いほう同級生たちだった。中学生に上がったとか、これから中学生になるということで、同じ学区内での引っ越してを検討したり、済ませたりしていた。
 
その話を聞いて、都会は大変だなと思うと同時に、家が広くないといけない時期は案外短いんだよな、と思った。
私が子どものころ、同じような理由で一度引っ越しをしている。私は3人兄弟なのだが、さすがに手狭になったということで、親が戸建ての家を建てて、賃貸から引っ越した。そのとき、私はすでに中学3年生がはじまるタイミングで、2つ下の妹が中学1年、さらに2学年下の弟が小学5年生だった。
そのタイミングで一人にずつの部屋が与えられたわけだが、私がこの部屋を使ったのは、中学1年間と高校3年間、あと1年浪人していたので、計5年間だった。妹や弟は浪人していないので、それぞれ6年と8年で、われわれ兄弟がこの家に揃っていたのは5年間、子どもが一人でも残っていたのは8年間だけだった。子どもたちが出ていってから今まで約25年間は両親二人がその家に住んでいるのだが、正直2階にあったわれわれの子供部屋をほとんど使われていない。
 
事程左様に、子供部屋が必要な時期は思ったよりも短い。だからといって、思春期の子どもたちがリビングで勉強したり、親といっしょに寝るのは、これはこれで問題だろうが、この短い時期のためにどこまで費用をかけて引っ越しなどすべきかはなかなか難しい。まあ、これも賃貸であればある程度流動的に動けるが、都会を戸建てを買おうとしている同級生もいたので、大変だなと感じた次第である。
その点、うちは、地方でかつ、上の子と下の子が5つ離れているので、引っ越しを検討する必要もなさそうである。
 
ということで、都会での子育てはいろいろ大変だ、という話でした。