2024年10月に読んだ/聞いた本

10月も終わったので、読んだ/聞いた本を整理しておきたいと思う。
10月は目標の5冊には届かず、4冊で終わってしまった。しかも厳密には、そのうち1冊は11月1日に読み終えたのだが、ほとんどが10月に読んだので入れておこうと思う。
 
10月に読んだ/聞いた本は以下の4冊。
・休養学(Audiobook)
・糖質疲労(Audiobook)
・熟達論(Audiobook)
・トヨトミの世襲Kindle
 
正直、これまで見聞きした範囲の内容で、個人的には新たな学びは少なかったか。
 
 
いわゆる糖質制限ダイエット的な話かなと思っていたのだが、(やや)新しい概念として「食後高血糖」が紹介されていた。血糖スパイクと同じような概念かと思うが、食後に血糖値が上がって下がるということを繰り返していると、血管などにダメージが蓄積するというもので、この食後高血糖が起こらなようマネジメントすべきと説いている。
論調として、食後高血糖さえ起こらなければ、他のことは考慮しなくてもいい(とまでは言っていないが)という感じで、ちょっと極端な気もしたが、やはり気にしたほうがいいだろうなと感じた。
私自身、運動もそれなりにしていて、食べるものも気をつけているのだが、思っているようには身体が締まらないので、血糖値を測る器具なども活用して、食後の血糖値についても気にしてみたいと思った。
 
 
為末大氏が曰く、五輪の書を書きたいとの思いで綴った本。熟達していくレベルを、遊→型→観→心→空に分け解説。何か一つのことを突きつめたわけではない私からしても、わかりやすく合点のいく内容だった。
「遊」からはじまり、最後は我を忘れる「心」にたどりつく。そしてその心から遊に戻るという見方は、まったくジャンルは違うのだが、『知的創造企業』で説かれている、暗黙知形式知になり、その形式知暗黙知化する、という過程に類似しているように感じた。こういったループするサイクルは日本的な思考様式なのかもしれないが。
 
 
『トヨトミの野望』』、『トヨトミの逆襲』に続く、シリーズ3作目。いわゆるトヨタの内情を暴いた内容とも言われ、今回はトヨタと思われるトヨトミと、NIDEC日本電産)と思われる織田電子の両社を軸に話が進む。今作は、シリーズ1,2作目の『トヨトミの野望』』、『トヨトミの逆襲』に比べて、フィクション的な要素が強いかなと感じた。
どこからどこまで実話で、どこからフィクションなのかはわからないが、面白く読むことできた。一方で、私自身、世襲で経営者をやっている身ということもあり、大企業には大企業なりの悩みや苦労があるのだなと、少しいたたまれない気持ちにもなったりした。
表で見えていることばかりではなく、裏ではいろいろな思惑や意図が働いており、端から見るのではあれば面白い物語ではあるが、当事者にはなりたくないなと感じた。
 
以上、10月に読んだ/聞いた本の感想でした。