夏の日本縦断旅行-5日目~軽井沢散策とプリンスホテルの一貫性の欠如

車で1週間の夏の日本縦断旅行も、メインイベントの大学同級生家族との軽井沢キャンプも終わり、終盤を迎えた。
キャンプ撤収して、同級生たちと別れた後、うちの家族は軽井沢にもう1泊する予定。さすがにキャンプ後に長距離運転はきついだろうと思い、もう1泊する旅程にしていたのだが、お盆最終日ということもあったので、ここで無理に動かなくて正解だったと思う。
 
軽井沢でのもう1泊は、「軽井沢プリンスホテルエスト」に宿泊。
この日はどこに泊まるかいろいろと思案した。
3日目に泊まった、草津温泉にまた戻ってゆっくり散策するというアイデアもあったのだが、なんとなく軽井沢で1泊するのがいいだろうと思い立ち、軽井沢の中でホテルを探した。駅の北側にするか、アウトレットモール近くにするかいろいろと考えた結果、プリンスホテルにしてみようと思い立ち、この近くの他のプリンスホテルともいろいろと比較して、このホテルを予約することにした。
 
ということで、昼過ぎにはホテルに到着。疲れていたので駐車場で少し仮眠をとり、そこから荷物をもってフロントに行くことに。まだチェックインの時間ではなかったので、その荷物をクロークに預けて、さてどうしようかとなった。
 
とりあえず近くに軽井沢・プリンスショッピングプラザがあるので、ここのフードコートで昼食をとろうと歩いて向かった。すると、もう14時前なのにめちゃくちゃ人が多くて席がまったく空いていない。よくよく考えれば、盆の最終日ということもあった混雑するのはやむを得ないか。
仕方ないので、昼食とってから行こうと思っていた旧軽井沢へ早めに行くことにした。私一人であれば歩いて向かう距離だったが、子どもたちも疲れ果てており、私もそんな子どもたちを連れて歩く気力がないので、バスで向かうことに。
 
旧軽井沢では、トリックアートミュージアムに行ったり、甘いものを買い食いしたりしているうちに、機嫌が悪かった私も子どもたちもテンションが上ってくるから不思議である。去年行った由布院も、今回行った草津温泉もそうだが、温泉街などちょっと散策できるようなところは、楽しい。子どもたちも好きなようなので、こういうところに旅行に行くのはいいなと感じた。
 
子どもたちは自分のお土産も買って上機嫌。そうこうしているうちにいい時間になったので、再び軽井沢・プリンスショッピングプラザのフードコートに戻ると、少し席に余裕があったので、ここで夕食をとってホテルに戻った。
 
疲れ果ててホテルの部屋に入ってゆっくりしていると、あれ?とあることに気づく。預けていたカバンがないのである。クロークに預けた荷物はもってきてくれていると思いこんでいたのだが、そうではなかったのである。
部屋にもっていっておくとは言われていないし、あくまでもサービスの範疇なのはわかっている。しかし、それなりの価格のホテルであれば、やはり期待してしまうのも人情である。いつもであれば、別に荷物をもってきてくれなくても何も思わないのだが、今回はかなり疲れていたこともあって、ちょっと、いや、かなり不満だった。
しかしわざわざ文句を言うほどのことでもないので、しぶしぶ荷物を取りに行き、部屋に戻ると今度は子ども用の歯ブラシやパジャマ、スリッパなどがないことに気づく。
これも予約するときに情報が入っているはずなので、事前に用意しておいてくれればいいのにと思いつつ、これもクレームするほどのこともでもないと思い、フロントに取りに行くと、なぜか部屋番号を聞かれて、部屋までもってくると言い出す。いやここでくれればいいじゃんと思いつつ、それから風呂に行くつもりだったので、あとで取りに来ると伝える。
 
こうなると、やることなすこといい印象がしない。
バブル期につくられたからなのか、広大な土地に建てられたからかわからないが、各施設が遠いのである。風呂に向かう前に、コインランドリーで洗濯しようと向かうと、これでもかというくらい遠いのである。迷宮に迷い込んだ感じで、ようやく広大な敷地の端のほうにコインランドリーのスペースがある。いろいろと迷いながら進んでことあったのだろうが、先に立ち寄ったフロントから10分以上はかかったのではないだろうか。
さらには、大浴場がある施設もこれまた遠い。コインランドリーは大浴場の近くにつくれなかったのかと思ったりした。
風呂からいったん部屋に戻り、またコインランドリーに入れていた洗濯物を取りに行くだけで、何分かかったかわからない。
 
ついでに文句を言うと、チェックアウト時にフロントに行ったときのこと。スタッフに声をかけると、何やら作業をしていたようで、あっちで待っとけ的な感じなことを言われて不快に。このご時世、チェックアウト時に精算があることも少ないであろうから、ちょっと対応すればいいと思うし、待たせるにしてもちょっとした言い方のニュアンスというか、言葉の選び方が高級ホテルのそれではないなと感じた。
 
他にも、施設的にはきれいなホテルなのだと思うが、なんかちぐはぐした印象。大浴場も露天風呂から見える景色はすばらしいが、内風呂の手すりがグラグラしており、なんでこんなところすぐに改修しないのか不思議であった。
あと、うちは利用していないのだが、朝食会場は9時前にも関わらず、入口に長蛇の列ができていたり。この価格帯のホテルで、朝食でこんなに待たされたら、満足度はダダ下がりであろう。
ついでに言うと、Wi-Fiも弱くて、動画1つ見るにもフラストレーションがたまった。
 
総じて、コンセプトが見えない、という印象。コンセプトと各施策の一貫性が世界観なりブランドをつくっていくと思うのだが、軽井沢プリンスホテルエストに関しては、その一貫性がない。コンセプト自体もよくわからないのだが、少なくとも高級的なイメージをもってほしいと思われる。それなのに、荷物の件しかり、スタッフの言葉遣いしかり、一貫性がないためにブランドイメージが毀損されている。
今回の旅行のホテルでは、ここが一番高価格だったのだが、正直イマイチな感想をもってホテルを後にすることになった。まあ、ふるさと納税を使ったからいいのだけど。
 
ということで、軽井沢の散策は楽しかったけど、ホテルはイマイチだった、という話でした。