今日の未明、パリオリンピック男子バスケットボールの予選で、日本はフランスと対戦した。結果は90-94の惜敗。大金星を掴みかけたが、勝利は手の中からこぼれおちてしまった。
ここでは、この試合を観ての感想をここでまとめておきたいと思う。
第1戦のドイツ戦に敗れて、中2日でのこの試合。開始時刻が31日の0:15ということで、当初はこれをリアルタイムで観ようかどうか迷っていたのだが、柔道女子52キロ級で阿部詩が敗れたのをニュースで見たときに、観たい試合はきちんと観ておいたほうがいいと思い直し、この試合も開始時刻にテレビをつけて観戦した。
よくよく考えれば0時からの試合なので、そんなに遅い時間帯でもないのだが、最近子どもたちといっしょに寝ることに慣れていて、この時間だとだいぶ遅く感じる自分がいるのに気づいた。
さて、試合は序盤から打ち合いになり、フランスが面白いように3ポイントシュートを決める。日本も負けておらず、こちらも高確率でシュートを決めて、高得点で推移し、1Qが終わった段階で、25-32。7点差ビハインド。
第2Qは互いにメンバー入れ替えての開始。1Qと変わって落ち着いた展開に。日本は3Pの確率もよく、一時追いつくも、フランスはタイムアウトから突き離しにかかる。それでも日本は粘って、44-49で前半終了。5点差で折り返した。
第3Qも粘って5点ビハインドのまま、ラスト第4Q。
残り8分の時間を残した段階で、八村が2つめのアンスポーツマンライクファウルで退場。この2つのファウルについてはネットでもいろいろと意見が出ていて、個人的にもちょっと厳しいなと思ったが、一方でめちゃくちゃな判定とも思わなかった。致し方なしか。そして、正直ここまでかと思ってしまった。
しかしながら、この後河村の3Pバスケットカウントで息を吹き返し、そこから追いつき、追い越した。観ていて鳥肌が立った。
残り1分切って、4点差リード。これはもしかするともしかするかも。ここで勝てば歴史的勝利を目の当たりにすると、かなり興奮した。
しかし、ここからフランスは強かった。残り10秒で3Pのバスケットカウント。そのすぐに前に解説の田臥勇太が不用意なファウルでバスケットカウントにならないように気をつけないといけない、と言っていたがそれが現実になった。
もしファウルでなければこの時点で、1点リード。当然ファウルゲームになるので、フリースローを2つ入れれば3点差。1つだけでも2点差という展開。何が何でもファウルだけは避けるべきだった。つかみかけた勝利が手の中からこぼれた瞬間だった。
で、ここからは翌朝SNSで見たことだが、この第4Q最後のファウル、実は接触していないという写真が出回っていた。河村もファウルだけはしてはいけないことは当然のことながらわかっていて、それを避けていたのだろうが、審判の目からはファウルに見えてしまったようだ。
河村も言っているように、相手のファウルをもらう技術含めてすごいとも言えるし、ファウルと誤解される可能性のあるプレーをしてはいけなかったとも言えるし、はたまたビデオ判定の権利が残っていれば良かったとも言える(そもそもビデオ判定で得点が認められない判定を一度しておきながら、得点が変わらなかったことも不可解ではあるが)。
そんな、いろいろな想いや事象が絡み合って、最後の場面になったのだと感じた。
話は試合に戻って、正直同点から延長だとおそらく勝ち目にないだろうと思っていたが、やはりそういう展開。残り30秒ちょっとで河村がようやく3Pを入れるが、遅きに失した感があり、力尽きた。
ただ、最後まで可能性のあるゲームを見せてもらい感動したし、起きて観戦してて良かったと思う。
また、この試合で河村は自分がエースなんだという自覚をもってプレーしていたし、実際にそういう活躍をして、エースの称号を得た試合だったと思う。次のブラジル戦も、そのエース河村を中心としたエキサイティングな試合を期待したいと思う(この試合リアルタイム視聴できないのが、本当に残念…)。
ということで、あそこまでいったのなら勝ち試合をみたかったなあ、そんなフランス戦の感想でした。