豊洲の移転は2016年に予定されていたのが、2018年に延期。千客万来施設も東京オリンピック前の2020年ごろオープンの予定だったが、豊洲市場の移転延期やコロナなどの影響により、今年2024年2月にようやくオープンなった。
今月、都知事選挙があったが、8年前の選挙で小池百合子知事の誕生によって豊洲移転が問題視され、そこからゴタゴタして、市場自体も千客万来施設も計画が後ろ倒しになったのを思い出す。今回の選挙で小池知事が再選されたことに文句はないのだが、あのときの混乱はなんだったのか、振り返りくらいはあっても良かったのではないかと思ったりした。
そんな今年2月にようやくオープンした豊洲の千客万来施設は、食楽棟の「豊洲場外 江戸前市場」と温浴棟の「東京豊洲 万葉倶楽部」で構成されている。前者は飲食店が立ち並んでいて、今回は平日夕方に行ったので閉店間近だったが、そこそこのにぎわいを見せていた。
で、今回泊まった「東京豊洲 万葉倶楽部」は、いわゆる日帰り温泉施設で、その中に宿泊する部屋もあるという造り。受付も日帰り温泉と同じフロントで、そこでチェックインして、靴を脱いで入るという構造。フロントは7階にあるのだが、外に出るのは一度このフロントを通らないといけない。
今回泊まった部屋は、4畳ほどの和室でそこに布団(マットと掛け布団)が敷いてあった。必要十分という感じで一人で使うにはちょうどいいサイズ感だった。
温浴施設内のホテルということで、温泉には入り放題。食事は温浴施設内のレストランでとってもいいし、食楽棟の「豊洲場外 江戸前市場」に行ってもいい。ただ、食楽棟のほうは夕方で閉まってしまう店も多いので、開店時間はチェックしておいたほうが良さそう。
温浴施設は万葉倶楽部の温泉ということで、とくにこれといってケチをつけるところはない。サウナも広く、熱めのセッティングで、水風呂も15℃前後。リクライニング式のベッドが9台くらい、ととのいいすも5台くらいあった。平日夜ということもあり、そこまで混み合っておらず、いい感じでととのうことができた。ただ、週末などの日帰りでの来客が多いときは混み合いそう。
朝食ビュッフェは、市場前らしく海鮮丼がつくれるメニューなどもあり、品数も多く充実。張り切りすぎて食べすぎてしまった。
今回の1泊料金は、朝食付きで12,500円。日帰り温泉の入館料が3,850円、朝食ビュッフェが3,300円という価格設定なので、その両方が込み込みと考えると、この価格はリーズナブルか。
東京ビッグサイトでの展示会があるときなどは、豊洲や有明などに泊まることが多いのだが、ここ最近(コロナ禍以降)よく泊まっていた、ヴィラフォンテーヌグランド東京有明やラビスタ東京ベイの価格が高騰していて、泊まれるホテルではなくなってきたので、この万葉倶楽部は重宝しそうである。