パリオリンピックがぜんぜん盛り上がらない

今年はオリンピックイヤー。
前回の東京オリンピックパラリンピックが1年延期で2021年に行われたので、今回は3年という間隔で夏の大会が開催される。のだが、まったく話題になっていないので、いつ開幕するか調べたら開会式が7月26日で、とっくの昔に1ヶ月を切っている。
 
私がテレビを見ないだけかもしれないが、まわりを見てもオリンピックの話題はほとんど聞かない。毎回こんなもんかと言われればそんな気もするが、それにしても盛り上がっていない。
 
私が子どものころに比べると、オリンピックの権威というか価値はやはり下がってきているのは間違いないだろう。
私自身は、社会人になった2000年代あたりからきちんとオリンピックを見なくなった。これは私の年齢がが上がり興味関心が広がったことで、オリンピックの相対的な順位が下がったということと、世間的にもオリンピックの権威が下がってきたのと両方があるような気がしている。
 
前者は私個人のことなのでいったん無視して、後者の視点で考えると2つ変化があったように思われる。
1つは、メジャースポーツのワールドカップや世界選手権のほうが権威が出てきたということ。
サッカーなんかは、前世紀からオリンピックよりもワールドカップのほうが権威があったが、2002年にワールドカップが自国開催になったこともあって、日本でもこの感覚が強くなったように感じる。
野球はWBCができたし、今回のオリンピックでは競技自体開催されない。
ラグビーあたりも最近はワールドカップが注目されているし、バスケットボールもそろそろワールドカップのほうが権威が上になるのではないだろうか。
となると、オリンピックは(言い方は悪いが)マイナースポーツの祭典という要素が強くなる。もともとアマチュアスポーツが対象だったこともあり、原点回帰と言えばそれまでだが、これまでのような広告収入の最大化を目指すような大会は開催しにくくなるし、注目度も下がっていくのは仕方のないことか。
 
もう1つは、テレビというメディアの影響力の低下。
2000年代に入り、インターネットが当たり前となってから、テレビの影響力は日に日に落ちてきている。みんなが同じ番組を見て、みんながそれについて語り合うという時代は終わりを告げようとしている。
そんなメディア環境で、オリンピックというコンテンツも影響力が低下してきている。みんなが盛り上がっているから見るということが少なくなり、みんなが見ていなければ見ないということになりつつある。
コンテンツも多様化し、個別化している中で、わざわざオリンピックの一競技を見ようと思わない人が増えても不思議ではないか。
 
と、こんな感じで、オワコン化が叫ばれるオリンピック。
一方で、始まってしまえば、それなりにメディアでも取り上げられ、それなりに盛り上がると思われる。前回オリンピックも、開幕前は観客を入れるか入れないかという話題ばかりだったが、いざ始まると柔道のメダルラッシュもあり、なかなかの盛り上がりになったのは記憶に残っている。
長期的にはオワコン化が進み、短期的には始まってしまえば盛り上がる、と繰り返しながら、徐々に影響力を失っていくんだろうなと思った次第である。
 
ということで、開幕1ヶ月を切ったのにオリンピックがぜんぜん盛り上がっていない、という話でした。