空腹が不機嫌につながらない性格

私は子どものころから好き嫌いが多く、給食が嫌で嫌でしょうがなかった。
今でも覚えているが、小学1年生のとき、給食を食べられなかった私は、昼休みになっても遊びに行くことが許されなかった。
掃除の時間になってやっと、同じように牛乳を飲めなかった友人と、牛乳とおかずを交換して、やっと解放されるという毎日を過ごしていた(私は月に1,2回食べられるおかずが出るのでまだ良いほうで、友人のほうは毎日必ず牛乳が出るのでかわいそうだった)。
 
好き嫌いと言っても、ちょっとした好みの違いでわがままを言っているわけではなく、口に入れると強制的に戻しそうになるのである。
今思えば、体罰にも近い扱いだったなと思うわけだが、まだ昭和の時分、どこの学校でもよくある光景だったかもしれない。
私は勉強は割りとできていたほうだったので、算数の問題が解けなくて残されることがないのに、給食食べられないからといって残されるのは理不尽だ、と思ったのをよく覚えている。
 
そんな幼少期を過ごしたので、私はお腹が空くリスクよりも、自分が食べられないものが出てくるリスクをより警戒してこれまで生きてきた。
少々食べることができなくて空腹になるよりも、自分が食べることができないものを食べるほうが嫌なので、空腹だからと機嫌を損ねるようなことはこれまであまりなかったと思っている。
 
さて、そんな私の子どもたち。
小学1年生の娘も、2歳半の息子も、好き嫌いが多い。
とくに息子のほうは、2歳を過ぎたあたりから、味がはっきりとわかるようになったのか、好き嫌いもはっきりしだしてきた。
最近では少しでも気に入らないと、手で遮って断固として食べない態度を表してくるようになり、お腹が減っている、かつ自分が好きな食べ物のときしかきちんと食べないようになってきている。
 
お腹が減っていないときは、少々好きなものでも食べないし、お腹が空いていても自分が好きなものでなければ食べない。
お腹さえ減っていれば食べるだろうと思っていたのだが、それでも気に入らないと食べてくれないのである。
 
ただ、ほとんど食べてなくて、お腹空いていると思われるときであっても、私に似たのか、不機嫌になったり寝ることができないといことがない。
きちんと食べないのは心配なのだが、その後機嫌が悪くなるわけではないので、良いのか悪いのかわからないが、こちらとしてはそれほど困ることもないという状況なのである。
 
きちんと食べないと中長期的に問題なので、困らないという状況が逆に良くないとも思っている。イヤイヤ期と相まって、息子の偏食ぶり(好き嫌いと食べるタイミングの両方で)を心配しているのだが、どうなることやら。
あの手この手を使って、少しずつでも食べてさせたいと思っている今日このごろである。
 
ということで、空腹でも機嫌が悪くならないのはいいことなのか悪いことなのかよくわからない、という話でした。