【WBC】WBC総括というか単なる感想

今回のWBC、日本の優勝で幕を閉じた。
これまではWBCをあまり積極的に見てこなかったのだが、今回は日本戦は全試合チェックしてみた。そこで感じたことをまとめておきたいと思う。
 
まず、私自身のことについて。スポーツの日本代表の勝利がそれほどうれしいとは思わないのだが、今回もこれがあった。
サッカーでもそうなのだが、天邪鬼な性格なのか、まわりが盛り上がれば盛り上がるほど醒めてしまうところがある。
子どものころはオリンピックなどで日本選手の活躍を喜んでいたが、大学に入ったころか、社会人になったころからか、そういった感覚が薄れてきている。
高校野球なんかも子どものころは地元の代表を応援していたが(それこそ負けたら泣いてしまうくらい)、これも自分が選手の年代を超えたあたりから、応援する気持ちがなくなった(さすがに母校が甲子園に出たら必死に応援しそうだが)。
 
今回のWBCも同じで、とくに日本に勝ってほしいとは思わず、淡々と試合を見ていた。
自分もまわりと同じく興奮しながら見たいのだが、どうもそういう気持ちになれない。
愛国心がないわけではないと思っているのだが、なぜかちょっと引いた視点で見ている自分がいることに気づく。
今年はバスケットボールやラグビーのワールドカップがあるが、これらは熱狂しながら見ることができるのか、自分の気持ちを確認してみたいと思う。
 
 
次に、試合の展開が大きく変わっているということについて。
たしか、1回目や2回目のWBCのときは、スモールベースボールという言葉が飛び交っていたように記憶している。
それが今回は私が見た限りこの言葉をメディアでは聞かなかった。
力と力のぶつかり合いといった様相で、日本もそれに負けずに勝ちきったということは、選手個々のレベルがかなり上がってきているのだろうと感じた。
投手に比べて野手はメジャーでは活躍できないと言われてきたが、今後はパワーももった選手たちがアメリカでも多く活躍することになるのではないだろうか。
 
 
最後に、日程と組み合わせの問題について。
正直、POOL A,BとPOOL C,Dでレベルの違いがあるように感じた。
AとBはアジアを中心に、欧州とオーストラリアあたり(なぜかキューバがここに入っていたが)、Cは北米、Dは中米を中心に組まれていたが、POOL CやDのほうがレベルが高いと言わざるを得ないだろう。
日本も強かったが、韓国の凋落がはっきりしている中では、1次ラウンド、準々決勝ラウンドは楽勝であった。
少なくとも準々決勝あたりから、イタリアではなく中米の強豪国と当たるような組み合わせであれば、日本ももっと苦戦が想定されただろうし、大会自体はより盛り上がったはずである。
野球の場合、前の試合の消耗度が次の試合に与える影響度はそれほど大きくないかもしれないが、それでも2回本気の試合に勝てばいいのと、3回勝たないといけないのとでは違うはずである。
開催時期や日程に影響されるのはわかるが、ベスト8が強豪国で埋まるような1次ラウンドの組み合わせを考えてほしいなと思う。
 
ということで、WBCを終えての感想でした。