先週は東京に出張に出ていたのだが、東京に行くたびに関心するのは、東京駅内の店舗の拡張っぷり。
正確に言うと、拡張というよりは、隙間を縫って店舗開発しているので、密度が高くなっているという感じ。
だいたい、2,3ヶ月に1回くらいのペースで東京に行くのだが、行くたびに新しい店舗ができていて驚く。
昨日のこのブログの記事でも書いたように、コインロッカーを撤去して、そこに店舗を置くのはいかがなものかと思うが、それにしても、無駄なスペースがあったら少しでも有効活用しようという気概がうかがえる。
それでも、改札の外側はだいたい構造が理解できており、新しい店舗ができたら、それを認識できるのだが、改札内のグランスタはキャッチアップできない。
東京駅の駅ナカのスペースが、1階と地下でそれぞれで3つくらいのゾーンに分かれており、迷宮のように入り組んでいるので、前にいった店まで再度辿り着ける自信がない。
さて、そんな感じで店舗開発が進む東京駅構内。これだけでなく、大丸の1階や地下もお土産や弁当売場があって、群雄割拠の様相を呈している。
そんな中、店舗数が増えれば、1店舗あたりの売上は減ってしまうように思うのだが、実際はどうなのだろうか。
調べてみたわけではないが、店舗数増加に伴って、1店舗あたりの売上は落ちていないように感じる。
そう考える理由は2つ。
1つは、客単価が上がるから。
これまでは弁当だけ買っていた旅行客も、これだけスイーツが充実しているそちらも買っていこうとなると思われる。
お土産もこれだけ選ぶものがあれば、買っていく頻度や購入数も上がるのではないだろうか。
こういったところに出店する店舗は、どこも洗練された商品を揃えているので、需要が喚起され、思わず従来よりも多くのものを買ってしまうということが起きているのではないかと考える。
もう1つは、客数が増えるから。
これだけ選択肢が増えると、お土産や弁当も、駅で電車に乗る前に買えばいいやと思うようになるに違いない。こういったものはできるだけ後に買ったほうが手荷物が少なくなるので、その分移動が楽になる。
旅行客以外でも、食事や飲みのニーズも、東京駅に行けばいいと考えるようになると、客が集まってくるようになる。選択肢も多いし、お目当ての店が混んでいても、どこか他の店には入れるだろうと考えるため、とりあえず東京駅を目指す客が増えるのではないか。
と、こんな感じで、少々供給が増えても、需要は減らず、競争が厳しくなるように見せかけて、実は1店舗あたりの売上は増えているのではないかと推測する。
もちろん激戦区なのは間違いないので、品質や価値が相対的に低いと思われれば淘汰されるだろうが、単純にまわりの店舗が増えたからといって、売上が減ってしまうということはないように思う。
もうすでに空きスペースはほとんどないように思えるが、今度はどんな手を使って店舗開発が進めてくるか。東京駅の進化を今後も楽しみにウォッチしたいと思う。
ということで、東京駅の構内は所狭しと密度高く店舗開発が進んでいる、という話でした。