日本-クロアチア戦雑感

サッカーワールドカップカタール大会、日本の決勝トーナメント初戦、クロアチア戦が今日の日本時間0時にキックオフとなった。
個人的には朝起きるの苦ではないので、4時開始のほうがありがたかったが、仮にグループリーグを2位で通過していても、決勝トーナメント初戦は日本時間で0時開始だったので、こればかりは仕方ない。
ただ、0時開始だと終わるのが早くて2時なので、6時半に起きるとしても4時間半睡眠。これが4時開始だと10時に寝ても6時間は寝れる。最近7~8時間は寝ている身としてはちょっときつい。
 
それはともかく、試合は日本が前半の終盤に先制、後半クロアチアに追いつかれて、延長までもつれ込み、結果は0-0で引き分け。ベスト8をかけてのPK戦にもつれ込んだが、惜しくもここで敗退となってしまった。
 
私は、前後半まではテレビで視聴して、延長に入ってからは布団に入ってスマホに切り替え、ウツラウツラしながらPKの最後まで見て寝たのだが、その中でもっとも印象に残ったことをまとめておきたいと思う。
 
今回の試合でもっとも印象に残ったというか、おやっと思ったのが、後半開始時の選手交代について。
前半で先制したことで、後半開始時には交代のカードを切らずに、スタメンと同様の布陣で臨んだが、これに対して、私は大きな疑問を感じた。
 
Abamaの解説で本田圭佑も、前半先制したことで、後半開始時は選手を交代しないことがセオリーだが、負けや引き分けの場面と同じく選手を交代してもいいのでは、と言及していた。
むしろ、同点や負けの場面での準備はしっかりしているだろうが、勝っている場面のことはあまり想定していなかったのではないかとも話していた。
 
おそらく、同点やビハインドで後半に入っていたら、後半開始時に2人は選手交代していたものと思われる。
しかし、リードした展開で折り返したがために、交代カードを温存したわけである。
 
ここで、前半終了時点に戻って考えると、後半の戦略は、大きく分けて以下の3つが考えられる。
1.先制した1点を守りきる
2.様子を見ながら、次の選択を考える
3.追いつかれる前にもう1点を取りに行く
 
ここで、監督が選択したのは、少なくとも3の同点に追いつかれる前にもう1点を取りに行く、という選択肢ではなかった。
おそらく1でもなく、2に近いを選択をしたものと思われるが、私にはこれが消極的に映った。
(結果論ではあることは承知の上で)もっとストレートに言えば、1点を先制して、その次の得点を取れなかったこと、取りに行こうとしなかったことが敗因だったと考える。
 
たしかに、セオリーで言えば、2の選択肢でいいと思う。これが長丁場のリーグ戦とかであれば、当然そういった選択肢となるであろう。
しかし、今回は1発勝負のトーナメント戦。しかも、グループリーグでドイツとスペインに勝ったとは言え、日本はどう考えてもチャレンジャーの立場。それであればセオリーどおり行くのではなく、リスクを取って後半も追加点を取りに行く戦略を選択すべきだったと思うわけである。
だとすれば、後半開始時に、少なくとも2人は選手交代して、リスクはあるが、早いうちに2点目を取りに行くことをやってほしかったなと思うわけである。
 
4年に1回のワールドカップ、これまでベスト8が遠く、せっかく先制点を取ったのだから、これを守りたいという気持ちはよくわかる。しかし一方で、チャレンジャーの立場としてはリスクを取らないと、その次はつかめないのだなと強く感じた次第である。
 
ということで、リスクを取らないと、新しいステージには立てないのだと感じた、という話でした。