コロナの新規感染者数が全国的に増加しており、第8波に突入したと見ていいだろう。
私は当初(夏くらいまで)、4回目のワクチン接種が進むこともあり、昨年と同じように9月末から年末くらいまでは感染者数がかなり減って、年明けくらいからまた増加傾向に入るものと思っていたが、どうもそうはなっていない。
去年は夏時期の第5波後はゼロに近いところまで感染者数が下がっており、年初から第6波であったのに対して、今年は第7波後の感染者数が下がりきらず、次の第8波までの時間が短くなっている。
では、今年と去年の違いはなんなのか。
大きなところでいえば、行動制限の有無とワクチン接種率だろう。
去年の第5波ではまだ緊急事態宣言でも出ていたが、今年の第7波ではこういった行動制限なしで乗り切った。
ただ、そのため、感染者数自体はしっかり下げきっておらず、第7波後の底の時期でもかなりの感染者数で推移していた。
私の住んでいる県の第7波後の底の時期と、第6波のピークの時期の感染者数が同じくらいであった。
そうなると、波がそこそこ高い位置からのスタートとなるので、次の第8波の開始時期は早くなるし、今後波の高さもかなりのものになるのではないかと思っている。
そして、もう1つのワクチン接種率。
こちらは去年は9月くらいまでに2回目の接種が終わった人が多く、そこからその効果も出て、年末まで感染者数を抑え込むことができたのだが、このときの(2回目までの)接種率は約80%だったのに対して、今回の4回目接種率はまだ30%台。
これは、ワクチンの副反応への忌避と、世間のコロナ慣れが原因かと思うが、想定以上に低いのではないかと思う。
今後のことを考えると、まず緊急事態宣言やまん防のような行動制限は今後出しにくくなると思われる。良くも悪くも第7波を行動制限なしで乗り切ってしまったので、出さなくてもいいのではないかという空気になっている。
となると、ワクチン接種率がカギになってくるが、こちらも厳しい。上述のとおり、2回目のワクチン接種率が80%。その後、3回目が60%台後半で、4回目が今のところ30%台である。4回目はまだこれからだが、この感じだと50%行けば御の字といった感じではないだろうか。5回目以降、この数字は上がっていくく、低めで収束すると考えるほうが妥当であろう。
これらを総合すると、今後も感染の波がやってくるのは不可避のように思えてくる。
今後は、波の回数も高さも徐々に下がっていくような気になっていたが、むしろ逆で、とくに変異次第では、波と波の間隔は短くなり、波の高さもそれなりになるのかもしれない。
ということで、やっぱりコロナ禍はまだまだ続きそうだ、という話でした。