結局ワクチンの接種率が大事なのか

昨日のこのブログの記事で、年末までの感染者数の予想について書いた。
第7波沈静化のタイミングと4回目のワクチン接種のタイミングが重なるため、かなり低く抑え込むことができるだろうと思っていたのだが、ワクチン接種が進まなければ早めのリバウンドもありうるのではないかと考え始めている。
 
それでも、東京のような都市部では、コロナは半分終わったかのような感じにはなりそうだが、地方ではそうも言っていられない。
なんだかんだで、まだまだコロナ怖いという人が多く、また工場など人がいないと稼働できないような仕事においてはまだまだ警戒が必要なウイルスではあるのは間違いない。
 
ところで、去年との比較で考えると、2021年の年末はかなり感染者数が低く抑え込まれており、実際人出もかなり多くなったと記憶している。
このときは、1,2回目のワクチン接種が8月ころからかなり進んで、それが効き出したタイミングであったと認識している。
さらにこのときは7月から緊急事態宣言も出ており、9月末にはかなり新規感染者数が抑え込まれていた。
感染者数が低く抑え込まれていることと、ワクチン接種が進んだことで、(約3ヶ月という短い期間であったが)束の間のコロナ明けと言えるような状況をつくりだしていたと言えるだろう。
 
で、今年はどうかなのだが、第7波のピークに比べればかなり感染者数も低くなっているが、このピークが高すぎただけで、絶対数で見ればまだまだ多い。中には、まだ第6波のピークと変わらないような地域もあったりする。
ここに加えてワクチン接種の進捗。現時点で4回目のワクチン接種率は28.5%。しかも4回目の接種は高齢者などはかなり早く受けている人も多いので、すでに効果が薄れてきている人も出ているはずである。
この接種率が今後どのくらい進むかだが、それ如何によっては、第8波の到来が早くなる可能性も出てくるし、5回目以降の接種率も低いと、それ以降の波の間隔も狭まってくるかもしれない。
 
そう考えると、カギになるのはやはりワクチン接種ということになる。
もう何回目と数えることにあまり意味はなさそうだが、半年に1回くらい多くの人がきちんと接種するかどうかで、コロナの終わりのタイミングが変わってくるのではないだろうか。
ミクロで見ると、ワクチン接種の効用はそれほど高くないようにも思える。とくに健康で若い人は重症化リスク、死亡リスクはかなり低いのに対して、副反応はまあまあ大きい。1日くらいは熱が出たり、腕の痛みが出たりと、そこそこ大変なので、コストとベネフィットを比べると、もう接種しなくてもいいやとなっても仕方ないと思えたりする。
ただ、マクロで見ると、接種した人が多ければ多いほうが、感染を抑えることができ、波の高さを低くし、波の間隔率を空けることができる。ひいてはコロナを早く終わらせることができるとも言えるだろう。
 
ミクロとマクロで見ると、合成の誤謬が起きるような状況が起こることも予想できるのだが、少なくともワクチンに抵抗のない人にはなるべく打ってほしいと願うばかりである。
 
ということで、今後のワクチン接種率の推移はチェックしていきたい、という話でした。