今と昔の学校環境の違い

先日、娘(小学1年生)の授業参観に行ってきた。
これまで、1学期も1~2回あったようだが、私が行くのははじめてで、ちょっと緊張しながら学校に向かった。
 
授業の内容は、あさがおの生育について振り返る内容で、子どもたちも発言しやすいものを選んだのだろうと感じた。
うちの娘も積極的に手を挙げていて、とりあえずは一安心だった。
 
最初は子どもたちもちょっと緊張した雰囲気だったが、徐々に慣れてきて、授業もスムーズに動きだしたところで、視点をちょっと引いて教室の環境を眺めてみたのだが、思いの外、私が子どものころと変わっていないなと感じた。
大きく変わっていたのは、エアコンと大きなモニターの2点くらいで、それ以外はあまり変わっていないように見えた。
 
エアコンについては、昭和生まれの私としては子どもは少々の暑さくらい我慢すべきと思ったりもするが、私のころと比べて平均で2℃くらい気温が上昇していて熱中症リスクが上がっていることや、先生の職場環境ということを考えれば導入は妥当かと思う。無理に我慢する時代でもないだろう。
 
モニターについては、今回の授業でも先生がもっているタブレット端末を接続して使っていたが、これも近年の技術動向を踏まえると妥当だろう。
私が子どものころはOHP(オーバーヘッドプロジェクター)が使われていたが、そんな時代でもないだろうし、いわゆる普通のプロジェクターも場所を取ってしまうので、廉価になったモニターを使うのは当然だろうなと感じた。
 
ただ、それ以外は、ほとんど変わっていないように見えた。机や椅子の形もそのままだし、まだ黒板が使われている。長い定規があって、先生がそれを使って線を引いている。
私が子どものころの教室とほとんど同じで、小学校のころが私がこの未来の様子を見たら、ちょっとガッカリするくらい変わっていなかった。
エアコンは当時からあったし、モニターもテレビが大きくだけとも言える。技術的には進歩して安くはなったのだろうが、見たこともない新しい教室とは思わなかっただろう。
 
そんな教室の環境を見て、学校という組織は保守的だから変化が少ないのだろうと思ったのだが、実は学校に限らずこの30~40年の変化がこのくらいだったということなのかもしれない、と思い直した。
戦後から昭和中期くらいまでの変化が大きかったが、それ以降の昭和後期から平成の時代は、進化というより進歩の数十年だったのだろう。
よく言えばそれくらい成熟した時代に入ってきているとも言える。そんなことを授業参観しながら感じた次第である。
 
ということで、学校の環境は想像以上に昔と変わっていない、という話でした。