抱っこ紐の思い出

昨日、うちの息子が2歳の誕生日を迎えたのだが、この間一番役に立った子育てグッズは何かと問われれば、迷わず抱っこ紐を挙げる。
うちで使っているのはベビービョルン製のもので、娘のときから使っているものを、息子のときも継続して使っているが、娘・息子とも大変お世話になった。
 
娘が生まれて間もなくは、夜はすぐにグズって起きるので、いつも抱っこ紐を使ってあやしていたし、夕方は妻の機嫌があまりよくないときは、いつもこの抱っこ紐を使っていっしょに散歩に出かけていた。車で出かけたときもいっしょに持っていって、出かけた先で使用していた。
息子が生まれたとき、いったんしまった抱っこ紐を取り出して、同じものを使っているが、娘のとき同様に出かけるときは欠かせない。
 
うちにはベビーカーもあるのだが、開け閉めや車に入れたりするのが面倒で、私はほぼ抱っこ紐で子どもたちを連れ回してきた。そのため、だいぶ傷んできているが、気にせず使い込んでいる。
しかし、最近息子も大きくなり、抱っこ紐もだいぶ小さく感じるようになった。
息子の足が長くなり、抱っこ紐を使って歩くと、私の足と干渉して歩きにくくなってきているのである。
思えば、息子の体重もだいぶ重くなってきており、抱っこ紐を使っての散歩もだいぶきつくなってきている。もしかすると、体重の制限もそろそろ超えるころで、抱っこ紐を使える期間もあとわずかなのかもしれない。
 
そう思うと、なぜか急にさびしく思えてきた。
写真を見返すと、娘と息子とこの抱っこ紐でだっこしているものが多く、間はあるものの7年近くこの抱っこ紐を使い続けてきたので、かなり愛着が湧いており、思い出も染み込んでいる。
息子が大きくなると、この抱っこ紐を使う機会もなくなるのかと思うとなんだか切なくなってくる。
 
子どもが成長すると、それまで使っていたものが役割を終える。それは喜ばしいことではあるが、一方でさびしさも残る。
そうやって1つずつ子どもたちは成長していくのであろうが、いっしょに育てくれた物にも感謝をしたいなと思った次第である。
 
そんなこと考えながら、そろそろ下の息子も抱っこ紐卒業だね、と小学1年生の娘に話すと、私の赤ちゃんのときまで抱っこ紐を取っておいて、と言ってくる(自分が使うのではなく、パパが抱っこしてね、と)。
娘の子どものときに使えるかどうかはわからないが、この抱っこ紐、当分の間捨てることはできないだろうと思う。
 
ということで、抱っこ紐とともに多くの思い出ができた、という話でした。