朝の娘と夜の娘

うちの娘(小学1年生)がどんどん生意気なってきている。
使える単語が増えてきており、余計なことを言ってくる。加えて、言葉を正確に使いこなせず、命令形で話したりするので、余計に腹が立ったりもする。
また、返事は「はい」ではなく「はいはい」と二度繰り返すし、すぐに「めんどくさい」とか「疲れた」とか「無理」といった言葉を繰り出す。
言えばキリがないが、生意気度は右肩上がりである。
 
しかし、これが夜になるとスタンスが変わる。
ここに来て、夜とか暗さに対する恐怖心が出てきており、またたまにこわい夢を見ることから、夜寝る前になると急に甘えてくる。
それまでとは打って変わって、そばに来てほしいとか、あっちに行かないでとか、そういったセリフが中心になってくる。
 
親としては(とくに父親としては)、甘えてくること自体は嫌ではないし、頼られるのにもちろん悪い気はしないのだが、一方でちょっと納得いかない部分もある。
夜はあんなに甘えていたのに、朝起きるとまた生意気な娘に戻るのである。
起こすのを忘れると(早く起きるとYouTubeを見ることができるので)悪態ついてくるし、早く着替えろと言っても、ごはんを食べろと言っても、聞いているのか聞いていないのかわからない態度を取ったりしてくる。
もちろん、昼もこんな感じで、夕方までは生意気全開で、これが風呂から出るくらいまで続き、いざ寝る前になると急に甘えてくるのである。
 
この現象に名前をつけたいくらい釈然としないのだが、冷静に考えると、生意気の量はこれから減ることはなさそうだし、夜がこわいとか虫がこわいとか、そういった類のことは今もしくはこれから1~2年くらいがピークで、そこから増えることはなさそうである。
となると、夜だけでも甘えてくるのはあと少しで、この時期を過ぎてしまうと、完全に親離れがスタートすることになるのかもしれない。腑に落ちない部分はあるものの、夜だけでも甘えてくるこの時期は、最後のボーナスタイムのようなものかもしれない、なんて思うようなった。
 
子どもの成長は早いもので、あんなに小さかった娘も、いつの間にか小学校に入学し、早半年が過ぎようとしている。
まだまだかわいい盛りではあるが、徐々に離れていき、いつしか相手にされなくなることを覚悟しながら、関わっていかないといけないのかなと思った次第である。
 
ということで、朝や昼の娘が本来の娘であって、夜の甘えてくる娘は一過性のものだと認識しておいたほうが後から受けるショックが少なそうだと思った、という話でした。