夏の朝のひんやり感の喪失

今年の夏もだいぶ暑い。
朝は7時半ごろには家を出るのだが、その時点ですでに暑い。
小学生のころは、夏休みと言えばラジオ体操に行っていたのだが、私の記憶ではけっこうひんやりとした空気が流れていたはずである。しかし、そんなひんやりした空気、ここ数年感じたことがない。
ラジオ体操は6時半からなので、現在私が家を出ている7時半とは1時間差があり、この1時間でだいぶ暑くなるのかもしれないと思い、6時過ぎにベランダに出てみたが、やっぱり暑かった。
 
私が小学生だったのはもう30年、いや40年近く前になるが、この30~40年でどのくらい朝の気温が変わっているのか、気になって地元の気温の変化について調べてみた。
 
私が小学1年生だった1984年の8月の最低気温の平均は23.2℃、去年2021年8月は23.9℃。その差は0.7℃で、思ったより差はない。
あわせて8月の熱帯夜(最低気温が25℃以上)の日数を調べてみたら、1984年が3日で、2021年が6日だった。こちらも思ったより違いない。
 
そんなに差がないので、こんなものなのかと思ったが、気になったので2020年の8月を調べてみたら、最低気温の平均が25.1℃、熱帯夜の日数は18日だった。
どうやら2021年がここ数年ではあまり暑くなかった年だったようで、遡ってみると、やはりだいぶ暑くなっているようだった。
 
一方で、1984年も特異年だった可能性もあるので、1984年から私が小学6年生だった1989年の6年間と、2016年から2021年までの直近6年間を比較してみた結果が以下のとおり。
 
1984~1989年の6年平均 8月の最低気温平均22.6℃ 8月の熱帯夜日数1.8日
2016~2021年の6年平均 8月の最低気温平均24.5℃ 8月の熱帯夜日数14.2日
 
最低気温の平均で約2℃違い、熱帯夜については私が小学生のころは2日程度しかなかったのに対して、直近は2日に1日近い割合で最低気温が25℃を超えていた。
ちなみに、1984~1989年では最低気温が20℃以下の日もけっこうあった(6年間で11日)のに対して、直近6年間合計で2日しかなかった。
 
最近、キャンプに行くようになって気づいたのだが、朝晩で20℃を下回るとひんやりするのだが、最低気温の平均を見てもわかるとおり、1984~1989年では朝は20℃ちょっとくらいの気温の日が多かったので、ちょっとひんやりと感じた私の小学生のころの感覚は間違いではなかったのである。
それに対して、最近では最低気温も25℃付近になるため、モワッとした暑さしか感じない。この5℃で大きく変わるのである。
とくに今年は7月末から熱帯夜続きで、ひんやり感のかけらもなく、夜も寝苦しい。あと1ヶ月はこれが続くと覚悟しておいたほうがよさそうである。
 
ということで、数字を調べてみたら、40年前にくらべてやはりだいぶ暑くなっていた、という話でした。