父親が育児イベントに参加しにくい理由

昨日のこのブログの記事で、各家庭における両親の育児負担について、もう少し自覚的に意思決定をしてはどうかということを書いた。
多くの家庭では無意識に、子育ては母親がすべきものとして行動していると思うが、双方の都合の勘案して都度役割分担をすればいいのではないかと思っている。
 
ただ一方で、父親が仕事をしている場合、この考え方は、言うは易く行うは難しの典型でもあるなと感じている。
中には、もっと育児イベントに参加したいと思っている父親がいたしても、実際やってみるとなかなかうまくいかないとことが多いのではないかと思う。
 
それはなぜか。時間が読めないからである。
 
ここ最近、時間が読めないなと思うことがいくつかあったのだが、2つの例を挙げてみたい。
 
1つは、昨日のブログでも書いた、娘のワクチン接種のときのこと。
1回目の接種のとき、18時にワクチン接種の予約をして、病院に向かったのだが、その日は通常の診察が長引いたらしく、車で待っておくように言われた。
すると、予定の時間から40分後に電話で呼ばれ、そこからさらに15分後に接種、加えて15分の待機があり、病院を出たのは19時10分過ぎだった。
その日はその後とくに予定がなかったので問題なかったが、ここまで長引くとは思わなかった。
私がワクチン接種した時は、会場についてほぼ待ち時間なく接種でき、そこから15分の待機時間を経て終了だったので、娘のときも30分もあれば終わるだろうと思っていたのだが、想像以上に時間が遅れる結果となった。
 
ちなみに、2回目の接種のときは、私の前の予定が押してしまったのだが、また待たされるだろうから問題ないかと思っていたら、時間どおりに開始したらしく病院に迷惑をかけてしまった。
これは私が100%悪いのだが、正直なところ、バラつきがあるのはちょっと困るなとも思ってしまった。
 
もう1つは、学校の保護者面談。
もともと妻が行く予定だったのだが、体調が悪いということで、私が行くことにした。
予定時刻の5分前くらいに着くと、私の前の番のお母さんが待っていた。どうやら前が長引いているらしい。
私は喉が乾いていたので、いったん学校を出て、近くの自販機で給水をして、15分後くらい経ってまた学校の教室前に戻った。
すると、私の前の番のお母さんはまだ待っている。1人10分予定なのに、15分経っても終わっていないとはどういうことか、と思いつつも、ここで騒いでも仕方ないので、大人しく待つことにした。
で、結局そこから20分くらい待って、私の番に。当初の予定から見ると、30分遅れでの開始となった。
このときは、平日の昼間で、仕事から抜けて面談に行った。その後の予定もとくになかったので何か問題があったわけではないが、会議や来客があったらヤキモキしただろう。
 
こんな感じで、家庭外での育児に関わるイベントは、時間が読めないことが多いので、父親が参画するのは難しいなと思ったわけである。
病院や学校にも行きたいと思う父親も、一定数いるかとは思うが、仕事をちょっと抜けて行くというのがやりにくい。あらかじめ時間を取っていても、それ以上に時間がかかってしまうリスクがあるのである。
私は経営者ということもあり、比較的自分で時間のやりくりができるのだが、会社員の立場の人だと、そういったやりくりがしにくいことに加えて、時間が読めないことが足かせになるだろうなと思ったわけである。
 
ということで、男性が育児イベントに参加しにくい理由についての話でした。