土讃線に癒やされる

先日、高知に出張で行ってきたが、行きは車、帰りは電車での移動だった。
帰りの電車は、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線で太平洋を見ながら後免駅まで行き、そこからは土讃線に乗り換えるという行程だった。
ごめん・なはり線からの太平洋を望む風景も良かったのだが、土讃線の風景に癒やされたので、ここではその感想をまとめておきたいと思う。
 
土讃線、土佐と讃岐を結ぶ線だから「とさんせん」と読むのかと思いきや、何度打ち込んでも変換できないので確認してみたら、「どさんせん」らしい。
で、この土讃線の何が良かったかというと、川沿いの風景である。
 
四国山脈を横切るため、森とトンネルの繰り返しだが、時折川が見える。
そんな風景を見ながら、山を走る電車は川沿いのことが多いなと思ったのだが、よくよく考えたら当たり前で、川沿いは開けているので、山を上ったりする必要がなく、トンネルも最小限にでき、線路を敷設しやすいはずである。
 
さて、この土讃線、とくに前半はただただ森と川が続く風景だが、これが想像以上に癒やされることに気づいた。ただぼーっと眺めているだけ、ゆっくりな時間が流れて、なんとも言えない幸せな感覚を味わうことができた。
期せずして、感覚の世界の浸ることができたわけである。
 
土讃線は穴内川と吉野川沿いを走っているが、途中で分岐する徳島線は、さらに吉野川沿いに走っているので、今度機会があればぜひ乗ってみたいと思う。
 
さらに、土讃線自体は多度津駅までだが、その後予讃線を経て、瀬戸大橋線から岡山駅に向かったので、瀬戸内海の風景も眺めることができ、一粒で二度美味しいといった感じであった。
 
後免駅から岡山駅まで約2時間の乗車時間だったので、だいぶ暇するだろうなと思っていたが、風景見たり、その風景を撮ったり、Google Mapで今どこにいるのか確認したりしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまった。
 
こんな感じで、風景に癒やされる時間を過ごすことできたわけだが、子どもだとこうはいかないだろうと思う。もし、娘や息子を連れていたら、ゆっくり風景を眺めるという感じではないだろうし、私が子どものころでも途中で飽きていたのは間違いない。
そう考えると、ぼーっと風景を眺める時間を楽しめるのが大人ということなのかもしれない、なんてことを思ったりした。
 
おそらく、日本国内には、こんな川沿いの風景を眺めることができる路線が他にもたくさんありそうなので、今後そんな路線を回る旅をしてみたいと思う。
 
ということで、土讃線の森と川の風景に癒やされた、という話でした。