予想通りではあるが、思ったよりも減らない新規感染者数

GW序盤に出張で名古屋に行ってきたが、駅は多くの人でごった返しており、通常のGW(むしろそれ以上)という感じであった。
帰りの新幹線では地元の駅で降りる人が多く、改札前にも人が多かったことから、どうも帰省客が戻ってきているようである。
ここ2年、GWらしいGWではなかったが、その反動もあってか、人の移動は活発になっているようである。
 
さて3月末のこのブログで、今後のコロナの新規感染者数がどうなるか予想してみたのだが、ここではその答え合わせをしてみたい。
そのときは、4月は上旬は増加傾向になるが、ワクチンの効果も出てきて中旬くらいから減少に転じるのではないかと予想した。
 
東京都の新規感染者数を見ると、4月12日から前週比で減少に転じて以来、一貫して減り続けており、だいたい予想通りと言っていいかと思う。
ただ、ここからの減り方が鈍く、思ってたのとはちょっと違うという感じである。
グラフにしてみるとよくわかるのだが、これまでは増加時のグラフの傾きと減少の傾きの角度がだいたい同じだったのが、第6波は増加時の傾きは急なのに対し、減少時の傾きが緩やかなのである。
これはやはりオミクロンの伝播力は高いということの表れで、増加時はまだ3回目のワクチン接種が進んでいなかったので、感染が広がる早さがすごかったが、徐々に接種率が上がり、感染力とワクチンの効果がせめぎ合っているということなのだろう。
 
また、今回の第6波とその後の様子を見ていると、これまでと異なり、各地域で感染者数の推移に差が出できている。
多くの都道府県では、じわじわではあるが減少傾向なのに対し、一部の地域では高止まりしていたり、リバウンドして明らかに上昇に転じていたり、とまちまちである。
とくに顕著なのは、沖縄と北海道。前者はワクチン接種率が、後者は気候(まだまだ寒い)が原因かと思うが、他の地域では知事の考え方といった政策の巧拙も影響してきているのではないかと感じている。
 
4月末時点で3回目ワクチン接種率は50%超。これが6割を越えて8000万人台になってくると減少の傾きも大きくなってくると思うのだがどうだろうか。
ただ、すでに1日あたりの接種数ではピークを越えた模様で、一巡しても2回目のように80%といった接種率には届かないだろう。おそらく6割は行くだろうが、そこから先は伸び悩むかもしれない。
 
コロナ疲れに加えて、ワクチン疲れのようなものも出てくると、当面減少傾向は続くが、どこかでさらなる変異株が出て…、といういつものサイクルに入る可能性が高い。
あまりニュースを見ないのでわからないが、どうやら医療崩壊のようなことにはなっていないようなので、当面は行動が制限されない状態が続くと思われるが、新たな変異株が出てくるとまた振り出しに戻ることも考えられるので、さらなる長期戦も想定しておきたいと思う。
 
ということで、減少傾向にはあるが、思ったよりも減り方が鈍い、とう話でした。