小学校低学年、正直過ぎてかわいくない問題

小学校低学年がかわいくない、そう感じたのはうちの姪っ子や甥っ子と対峙したとき。
それまであんなにかわいかったのに、あれ?と思うくらいかわいくないこと言うな、と感じたことがあった。
それまでは表現する語彙がなかったのだが、いろいろと言葉を覚えだして、何でも思ったことを言葉にしてしまうのである。大人であればそこはそんなこと言わないよね、ということを普通に発して、意表を突いてくるので思わずイラッとしてしまう。
しかしながら、それは正直な気持ちや正論で、言い返すのも大人げないと、笑ってごまかすしかないのである。
 
私の場合、小さいころからこのあたりの空気を読む能力は高かったようで、言っていいことと悪いことが判別できていたので、いざ小さい子どもから言われるとドキッとしてしまうのであった。
 
これが小学校も高学年になってくると、これを言ったら相手がどう思うかということが理解できるようになり、言っていいことと悪いことを区別できるようになる。いわゆる空気を読んで発する言葉を選ぶようになるので、こういったことがなくなる。
要するに、小学校低学年の子どもがかわいくないのは、大人への成長段階で通る道であり、多くの子ども経ることなのだということに気づいたというわけである。
 
よく3歳ごろが一番かわいいと言われるが、その理由もこれで、それまでは表現できる語彙が少ないのでただただかわいいのだが、これが幼児期後半から小学校に上がったあたりから口数も増えてかわいくなくなるのである。どちらも思ったことを外へアウトプットしようとするのだが、方やわーわー騒ぐだけなのに対して、もう一方は的確な言葉を用いるのであるが、これが大人から見るとかわいくないとなる。
とくに孫や甥っ子・姪っ子など自分の子どもではない場合は、直接自分に面倒がかかる場面は少ないので、3歳ごろのほうがかわいいとなってしまう。
しかし、親のように子どもと接する時間が長いと、3歳ごろと幼児期後半から児童期前半では、前者のほうがかなり大変なはずである。
 
こんな感じで、身体的・言語的成長に伴って、子どもが自立して親の負担が軽くなることと、その分使える語彙も増えてかわいくなくなることは、トレードオフなのだということに改めて気づいた。
うちの娘も、この春から晴れて小学一年生。これからどんどん生意気でかわいくなくなっていくのだろうけど、これも成長の過程だと思ってあまりイライラせずに見守っていきたいと思った次第である。
 
ということで、小学校低学年はかわいくない年頃である、という話でした。