新規感染者数下げ止まりと当面の予想

3月20日でまん延防止等重点措置が解除された。
その後の新規感染者の推移を見ていると、まん防解除から1週間あたりを目処に、新規感染者数が下げ止まっている地域が多く、いち早くまん防が解除された沖縄県山口県広島県あたりでは、いち早く再増加の傾向が出ている。
 
おそらくリバウンドは不可避だろう。
感染抑止策はとくにない状況で、3回目のワクチン接種率は3月末時点で約40%、これだと減る要素がない。
 
さて、今後どうなるのか。
まずは、まん防や緊急事態宣言を出したとしても、感染者数が高い状態からでは効果が薄いし、自粛疲れもあって感染を抑えることはあまり期待できないことから、おそらく再発出されることはないと思っている。
 
となると、あとはワクチン。
上述のとおり、3月末時点での3回目接種率は約40%、接種者数は約5,000万人。まだまだ感染抑止には足りない数字かと思うが、仮に1日100万人ペースで接種が進めば4月で3000万人が追加され、累計で8,000万人、これで70%弱である。
 
どのくらいの接種率になると、感染抑止効果が出るのか。
2回目接種は2021年8月末で6,000万人、9月末で8,000万人だった。9月に入ったあたりから急速に感染者数は減少していったことを考えると、デルタとオミクロンの違いもあるので一概には言えないが、この6,000万人から8,000万人あたりが一つの目安になるのではないだろうか。
ここ最近、1日あたりの接種者数が減少傾向なので、4月末までに8,000万人は難しそうだが、1日50万人接種でも4月末には6,000万人は超える。とすれば、4月末から5月くらいにはワクチンの効果が出てくると期待できるのではないだろうか。
あと、高齢者のうち接種した人の割合はすでに80%を超えたようで、これによって重症化率はかなり低く抑えられることを期待できるかと思う。
 
これらを総合すると、4月は当面感染者数は増加傾向で推移するだろう。
高齢者のワクチン接種は進んでいるので、入院や重症化はある程度避けられるもののと期待でき、あわせて世間の自粛疲れも相まって、おそらくまん防や緊急事態宣言は出ないと予想。
ワクチン接種の進捗状況にもよるが、4月中旬くらいから5月あたりで減少に転じるのではないだろうか。
 
ただ、そこまではどうにか持ちこたえることを期待したいが、オミクロンの派生型BA.2に置きかわることで想像以上の爆発的な感染になり、病院の逼迫するようになれば、まん防や緊急事態宣言の発出もあるかもしれない。
 
自粛の効果は期待薄なので、当面はオミクロン(BA.2含む)の感染力とワクチンの抑制力の綱引きが続くだろう。
 
ということで、ワクチンの接種率でGWの様子が変わってくるのだろうと思った、という話でした。