ただいま絶賛出張中なのだが、今回泊まっているホテルのプランは、清掃は2日に1回しか入らないというものであった。
最近こういった連泊時に清掃なしのプランが多いが、そういうプランだと宿泊の価格もだいぶ安いことが多い。
利用客の側からすると、それで安くなるのであればうれしいし、ホテルの側からすると、清掃スタッフの人件費の低減につながる。利用客側がそこまで価値を感じていないサービスを削るという、双方にとっていいプランなのかもしれない。
ただ、この清掃なしのプラン、基本的には問題ないのだが、ゴミだけは捨てておいてほしいなとか、タオルは替えてほしいなとか、細かい希望とかはあったりする。
そう考えると、一口に清掃と言っても多くの要素が含まれていることに気づく。
ホテルでの清掃の内容をざっと挙げるとこんな感じか。
・ゴミ箱を空にする
・タオルを交換する
・パジャマを交換する
・シーツを交換する
・ベッドメイキングする
・歯ブラシを交換する
・（文字通り）部屋、トイレ、洗面、浴槽などを清掃する
現状、ホテルで清掃するとなると、これらを100％やるか、逆に清掃しなくていいと言うと、まったくやらないかの2択になってしまう。
これがけっこう不便で、部屋で過ごすから清掃はいらないのだけど、ゴミ捨てとタオル交換だけやってもらうということができない（もちろんできなくはないが、そのコミュニケーションが面倒くさい）。
それであれば、そのときどきで清掃項目を選択できるようにすればいいのでは、と思ったりもするのだが、ホテル側からすればいちいち清掃までカスタマイズしたくないというのもよくわかる。
こんな感じで、ホテルの清掃は項目が多くて、利用者からするとそこまでいらないというものもパッケージ化されてしまっていることがよくわかる。
利用客ごとにカスタマイズするのはさすがに面倒かもしれないが、標準的にやる項目はもっと減らしてもいいのではないかと思ってしまう。
例えば、ゴミ箱のゴミは捨てる、タオル交換する、歯ブラシは補充する（ただし捨てない）、あたりを標準にして、それ以上のことを求めるのであれば有料ですよという感じにすれば、双方にとって悪くない改善ではないだろうか。
たいていの利用客はそのようなオプションは使わないだろうから、そんなにコミュニケーションコストもかからないだろうし、ホテル側としても最低限の清掃で済むので時間短縮、コスト削減につながるのではないかと思う。
あれもこれもやってくれる必要はないので、ほどよいところを模索してほしいなと思った次第である。
ということで、ホテルの清掃って過剰品質なのではないだろうかと感じた、という話でした。
